+名探偵コナン+
□【次に逢う時には】
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『まさかライに捕まるとは思わなかった』
「俺も、まさかカンパリを捕まえられるとは思わなかったよ。……いや、本名は籐柴凛だったかな?」
とあるビルのとある一室。
私の手首には拘束具。目の前にはついこの間までジンと私と、三人で行動していた筈のライの姿。
でも今はFBIの赤井秀一。
この状況を簡単に説明すると、私はFBIに見事に捕まりまして、尋問を受けている真っ只中。
『へぇー…本名知ってたんだ。流石はFBI』
「お褒めに預かり光栄だよ」
『フフ…でも、組織の事は話してあげない』
からかう様に笑って言えば、ライもクツリ、と喉の奥で笑って見せる。
「ホォー…それは困ったな」
『誰かさんがヘマってFBIってバレたからでしょ?』
「クク…相変わらず痛い所を付くな」
『そちらこそ相変わらず嫌味が通じないわね。……それと、FBIの赤井秀一さん?この手首の拘束具、外してくれない?あまりいい気分じゃないのよね』
私がうっすらと笑みを浮かべたまま、拘束された手を少し持ち上げれば、それは出来ない相談だ、と言って彼はクツリと笑って見せる。
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