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□見えない、あなたしか(前編)
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そう思って顔を見ると、勘助は余裕そうな笑みで私を見つめていて
「早く取りかからないと、どんどん時間がなくなってゆくぞ。」
と私を煽る。

「わ、わかってる!」

「ほら、マウスを握れ。」

勘助に促されマウスを握ると、
勘助はその上に自分の手を重ねて動かした。

「…こうするんだ。」


カチ…カチカチ…

何度かのクリック。
何個か開かれてゆく画面。
その間、勘助は私の指と指の間をなぞるように自分の指を動かす。

なんでそんなにいやらしく触るの!?
指の股に感じる勘助の指先に顔が熱くなる。
バカっ、意識しちゃダメ!!



…そんな私の変化をこの人が見逃すわけもなく。

「どうした顔が赤いぞ。
熱でもあるのか。」

わざとらしく聞く勘助。
そしてそっと首筋をなぞる。

「…・・ひゃっ・・」

「随分と脈も速いな。
どうしたんだ、真奈」

耳元で囁きそして

ちゅっ、と

音を立てて耳にキスをする。

「・・・・・・っ!!!!!!」

完全にわざとだこの人。

「…だ、ダメっ!」

私が思わずそう言うと、勘助はにやりと唇の片端だけを上げて微笑む。

「ほう、何がだめなんだ。
俺はお前の熱を測っただけだ。
それなのに…一体何故そんなに興奮してるんだお前は?」
勘助は意地悪く耳元で囁く。


…もういい!!!

「もう、邪魔しないでよっ」

勘助の事は無視だ!
とりあえず今目の前にある課題をやらなくては。

やっとのことで何とか再生にこぎつけた私はパソコンに向かう。
オープニングが終わり本編が始まった時。



また勘助が耳元に顔を寄せてきた。

「やっと会えたというのに、つれないな真奈は。
俺はお前に会いたくて会いたくて、仕方なかったというのに」
と切なそうな声で言った次の瞬間。



勘助は私の脇の間から手を伸ばし、
制服の上から胸を鷲掴んだ。





「…・・・あ・っ!!!!」

びっくりして振り向くと、さっきまでの切なそうな雰囲気はどこへやら、勘助はまた不敵な笑いを湛えていて。

「静かにしないと、また皆に迷惑をかけるぞ。」
頬にチュッと口付けてきた。

「か、勘助、ここ教室…だよ」
私は小さな声で訴える。

「皆、自分の課題に夢中で誰もこちらを見はしない。
それに前から見たら俺がお前を指導しているようにしか見えない。
それにヘッドホンをしてるから多少の音も聞こえない。

お前が静かにしていれば大丈夫だ。」

と言って勘助は私の頬をぺろりと舐め、妖しく笑う。


し、信じられないっ!!
この…ヘンタイ!

「勘助っっ!」

抗議をしようと体ごと振り向こうとすると

「ちゃんと前を向いていないと怪しまれるぞ、いいのか」

勘助は愉快そうに言う。




そう言われて、私は何とか課題に取りかかろうとする…

…だけど

もちろん集中なんてできない。

勘助の手が私の胸を包み込んで、
その柔らかさを楽しむように揉みしだいているから。


私が黙っているのをいいことに勘助の動きはエスカレートしていく。
むにゅむにゅと私の胸を弄ぶ。
「ああ…すごく、柔らかいな」
と低く囁く勘助。


胸の中心を人差し指と中指の間で挟み、
でも頂には触れないで
何度も何度も揉みほぐす。

「く…・・っ」
目を閉じて堪える。
顔が赤くなっているのが自分でわかる。

こんなみんながいるところで

勘助にこんなことをされてるなんて。


「羞恥に耐える姿…なかなか…いいものだな」


耳に注がれる勘助の言葉が私の羞恥心をさらに煽る。

恥ずかしい…
死ぬほど恥ずかしい…
だけど…




誰かに見られるかもしれない、という恐怖のを感じながらも、

私の体は徐々に、
でも確実に、
火照りだしていた。


更に激しくなる勘助の手。

「んっ・・・か、んすけ…、だめだ…って、ばっ」


こみあげてくる欲を理性で抑えながら小さな声で言う。
もうそれ以上はホントに…っ!



「前より胸が大きくなったか、真奈。
生理にはまだ随分日があるというのに…、
手から…あふれてしまうほどだ。
下着のサイズを変えた方がいいかもしれないな。」

勘助は耳元で楽しそうにそう言うと…











人差し指と親指で、
私の胸の頂をきゅぅっと摘まんだ。
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