星狐・スマブラ
□小さな勇者と狼さん
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ボクはトゥーンリンク、皆からはトゥーンって呼ばれてるんだ
今日は大好きな『おじさん』とトレーニングをするんだ!
「ウルフおじさん、よろしくお願いします! 」
「はぁ…何で俺様がガキの練習相手をしないといけないんだ…」
灰色の毛と左目に眼帯、いかにも怖そうなこの狼がボクの大好きなウルフおじさん
おじさんはあんなことを言っているけど、本当は良い人なんだよ
乱闘が終わった後、ボクはおじさんにタオルを持って行く
「おっ、ありがとよ」
大きくて優しい手がボクの頭を撫でる
タオルで汗を拭ったおじさんは、ボクに顔をあわせて言った
「お前、だいぶ強くなったな」
「本当!?」
目をキラキラさせて、ボクはおじさんに詰め寄る
おじさんは、少しだけ微笑んで、あぁ…と答えた
「だいぶってどのくらい?」
「ん?このくらいだな」
おじさんは、左手の親指と人差し指の間隔を少しあける
ボクはそれだけ〜!?と言ったら、おじさんは笑いながら冗談だと言った
「ウルフおじさん、またトレーニングに付き合ってもらっても良い?」
「はぁ…全く、お前だけだぞ」
困り顔をしながら微笑むおじさん
ボクはえへへと微笑んだ
ボクの大好きなウルフおじさんは強くてとても優しい人
ボクもおじさんみたいな人になりたいな