*Shiki* 3巻
□第61話
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戦いが終わって一夜が明けた。トウゴ達は出発の準備をしている。
ビツ「トウゴ、リョウコ、お別れだ」
トウゴ「ん、どういうこと?」
ビツ「俺らは別の仕事とかあるし、それに元々ここまで送るってだけだったしな」
トウゴ「そっか。お世話になりました」
ビツ「おう。またどっかで会えるといいな。……あ、エルフのおっさん!」
カルノは荷物を詰め込みながら振り向いた。
ビツ「車なんだけどさぁ、俺らが返しとくからちょっと借りてもいいか? どうせ海中汽車に乗るんだろ?」
カルノ「まあな。こっちの目的地は『ハシュの村』だ。車、壊すなよ」
しかしカルノは過去に二度壊したことがある。
トウゴ「本当にハシュって所にハルキはいるの?」
ナツメ「今はいないでしょうね。でもあいつはそこに行くって言ってたから、何か手がかりはあるでしょ」