*Shiki* 3巻
□第62話
1ページ/13ページ
トウゴとリョウコにとって、初めての海中汽車は感動的なものだった。汽車自体に初めて乗ったのだが、その汽車が海の中を突っ走るのだ。現実世界でならこんなことは体験できないだろう。
さらに汽車内には食堂や風呂などといった施設が完備されているのだとか。もはや汽車じゃなくて豪華客船だ。
トウゴ「ちょっとあちこちを見て回ってきてもいいかな? 何か面白いものがあるかもしれないし」
リョウコ「あ、私も行く! ただ部屋でジッとしているのもつまらないし」
ナツメ「じゃあわたしも行こうかな……。カルノさんは?」
カルノ「適当に寝てるわ。お前らで楽しんでこい」
三人は部屋から出た。