*Shiki* 3巻

□第70話
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 船に乗ってから3日が経った。
 テスラに近付いてきているからなのか、甲板に出ると寒い風が吹きすさぶ。
 リョウコ、スズ、マーサの三人は甲板に出て魔物が襲ってきた時のために見張りをしていた。なぜこの三人なのかというと、くじ引きで見張る人を決めたからだった。

スズ「暇、ですね。意外と魔物は来ないものですねぇ」

 特に異常がないのでスズは退屈しながら海を泳ぐ魚を見ていた。

スズ「あ、リョウコさん。ちょっと聞いてもいいですか?」

リョウコ「なあに?」

スズ「どのぐらいハルキさんが好きなんですか?」

 リョウコは顔を真っ赤にした。

リョウコ「なななななんなのいきなり! そんなこと聞いてどうするの!」

スズ「別にぃ。ただ気になっただけですよー。それで、どのぐらい好きなんですか?」

リョウコ「ううっ……。こ……このぐらい……かなぁ?」

 リョウコは指を広げて表した。大体15センチほどだった。
 
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