*Shiki* 3巻
□第77話
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研究者達は全員、倒れていた。眠っているわけでも気絶しているわけでもない。……もう動くことはない。
スズとカエル人間のキメラがすぐに起きた。普通は数時間は意識がないままらしいから、研究者達は驚いた。
起きたばかりのキメラは研究者達を襲い始めた。ほぼ一撃で全員を仕留めた。
そして今、キメラは息を荒げながらハルキ達を睨んでいた。
クリス「猫とカエルってなんとも不格好だけど、見た目に反して強すぎだねぇ。ハルキ君、そっちのお仲間さんにも武器を渡した方がいいよ」
ハルキ「あ、うん。はい、剣と杖。クリスさんが取り返してくれた」
リョウコ「ありがとう」
トウゴ「でも今のスズのキメラの戦いを見たかぎり、俺らじゃ敵わないような感じがするんだけど……」
スズの影響なのか素早い身のこなしと圧倒的な力は健在だった。カエル人間は強いかどうかわからない。
ハルキ「研究者はいなくなったから、適当に動きを止めて装置に入れて元に戻してあげるだけだよ。決してやっつけちゃいけないよ」