*Shiki* 2巻
□第37話
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シュウ「ピッピさん、ちょっといいですか?」
翌日早朝、アタシはピッピさんを訪ねた。ちょっとした用事があったから。
ピッピ「おう、エルフ! なんか用か?」
ピッピさんは朝から声が大きかった。酔っ払ったオジサン並みのボリュームで、耳が少しキンキンする。
アタシは用件を話した。ある薬が欲しかった。薬師のピッピさんなら持っているかもしれないって思ったからわざわざ訪ねた。
ピッピ「あるぜ、そういう薬。ほら、これだ。」
そう言って手渡されたのは、白い粉が入った小瓶だった。まるで塩みたい。