Smile*2
□Smile*2
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第一章
〜出会い〜
「リベラル……」
「……なに？」
「ここに町があるハズなんだよね？」
「地図にはそう描いてあるけど……」
「どう見ても廃墟だよね……」
俺とリベラルは村から一番近くの町を目指して歩いて来た……つもりだったけど、たどり着いたのは廃墟の町だった。
建物は全て崩壊していて、とても人が住めるような所じゃない。
「もしかして道を間違えたかな？」
「それはないと思うんだけど――ってシオン、この地図の端を見て！」
地図を受け取り端っこを見てみた。そこには、この地図は今から約３０年前のものということが書いてあった。
「昔の地図……。なんで俺たちこんなことに気付かなかったんだろうね。あー、なんてこった！」
俺は地図をクシャクシャに丸めてちぎって投げ捨てた。