Smile*2
□Smile*2
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第二章
〜ユニコーン〜
よく晴れた日の朝、俺とリベラルはいよいよ出発します。
目指すは『ユニ湖』。なんでもユニコーンが数多く生息していた湖なんだそうだ。
ミソニコさんとフォックスさん、あとティーチさんが見送りに来てくれた。
ミソニコさんも来たかったらしいけど、旅に出ることを親に反対されたらしい。意外と強かったから頼りになったのに残念だ。
「はあ、マジ私も行きたかったわあ。親父、超ムカつくし〜」
「それはお嬢様を心配なさっているからですよ。ただでさえ一度家出をなさっているんですからなおさらです」
「家出じゃなくて旅立ちだっての! ……まあシオン君とリベラルちゃん、頑張ってちょうだい。私も頑張るから」
ミソニコさんは何を頑張るんだかわからないけど、俺らは頑張るよ。
「もしこちらが何か情報を得たら、僕の方から連絡するよ。期待して待っててくれよ」
ティーチさんには本当に感謝しないとね。俺たちなんかのためにわざわざ動いてくれてるんだから。
「じゃあみんな、色々ありがとう。また会えたら会おう!」
「皆さんお元気で。色々お世話になりました」
俺とリベラルはみんなの激励を受け、ウォーターズの町を後にした。