Smile*2
□Smile*2
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――とまあやる気満々に意気込んで出発したはいいけど……。
「シギャアァァッ!」
「ま、魔物だぁッ!」
いきなりピンチ。魔物の群れに囲まれた。逃げるに逃げられない。
敵は巨大トカゲ。数は十頭ほど。はっきり言ってキツい。
リベラルはパワフルに棒を振り回し、トカゲを蹴散らしている。意外となかなかのダメージを与えているようだ。
俺も負けてられないと思いダガー二刀流で応戦。……よし、一頭倒した!
リベラルも一頭倒したみたいだから残りは八頭か。相変わらずこっちが不利な状況だ。
「シオン、なんとか二頭倒したけど、さすがにこれ以上はキツいと思うよ……」
わかってる、数が多すぎる。
「でも完全に囲まれてるから逃げられないよ」
「うん……。なんとかして切り抜けるしか――」
とその時、いかにも高級な馬車が走ってきた。