*Shiki* 3巻
□第67話
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扉を開けたのはイリルだった。
イリル「ハルキは?」
トウゴ「足元で死んでる」
イリル「ああ、本当だ」
そう言うとハルキの顔を踏んづけた。
イリル「起きろ。食事が終わったら西の海岸まで来いと言っただろうが。待ってても来ないから何をしているのかと思ったら……」
ハルキ「踏まないで。ちょっと忘れてただけなんです」
イリル「尚更許さない」
ハルキ「ぎゃあぁぁッ!」
イリルの踏みつける力が強くなった。骨がギシギシ鳴っているようないないような。
トウゴときたら呑気に笑っている。
イリル「さあ、行くぞ」
ハルキ「用があるならここで言ってよ」
イリル「うるさい。いいから黙ってついて来い」