*Shiki* 3巻

□第72話
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 三人は暖かそうな毛皮のコートを買った。見るからに高そうだったが、激安セール中だったので安く買えて大満足だった。
 試しに着てみると、中の生地がふわふわしていて心地良く、さらに隙間から風が入ってこない最高のものだった。
 他にもマフラーや手袋を買った。みんな暖かかった。

 小腹がすいたので屋台の食べ物を食べていると、後ろから誰かに声をかけられた。
 ハルキが振り向くと、そこにはカエル人間が立っていた。
 思わず食べていたものをバフゥッ! と吹いてしまった。

カエル「驚かせてしまい申し訳ありません。なにせワタクシは魔物故このような姿でございまして……」

 カエル人間は丁寧に謝るが、こっちはそんなこと気にしちゃいられない。魔物が町に堂々と現れたのだ。こりゃえらいこっちゃ。
 しかし肝心のハルキは、食べ物が喉の変な器官に詰まってしまいむせている。
 
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