●庭球文

□運撃☆
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  ラックアタック

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「し、知ってるの!?」

思わず大きな声を出したら、携帯ごしに舌打ちが聞こえた。
今年、都大会で初めて目にする学校、不動産中。
そこにスッゴイ可愛いコがいるんだよ〜って、
得意気に跡部クンに自慢したら…知ってる、だって!?なんで!?

『不動峰だろ。あの面白い2年がいる所な。』
「って!なになに?情報!情報!跡部クン!」
『万がいちアイツが勝ち上がってきたら先にウチとあたる。』
「あ〜気の毒にねぇ。でもコンソレあるじゃん!関東、5位までだよ。」
『ま、そこまで残っちゃいねぇだろうが。』

跡部クンとは去年の選抜で知り合って以来、
一応の友人関係を保っている。
おぼっちゃまのくせに、言葉汚いし、悪い遊びいっぱい知ってるし
…アッくんとは違って外面良いけど、実はなかなかの問題児だよね。
向こうだってオレの事ど〜思ってんだか怪しいけどね。

「あのね、跡部くん?オレ結構マジでそのコ狙うから。」
『…アーン?』
「なんつーかさー目に焼き付いちゃって。今、絶賛片恋中☆」
『……へぇ。』
「んんっ!?何トーンダウンしてんの!?」
『いや、面白そうだとは思うが。』
「取らないでよ!?」
『フッ、まだテメーのモンじゃねーだろ。もっとも…
こっちはお互い自己紹介済みだけどな。』
「マジで!?」
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