●過小話

□2007年日記完了
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千石さんが、何気なく伊武さんに
「深司くんの好きなタイプってどんなコ?例えばテニス大会で見かける他校の面々だと、誰がタイプ?」
またくだらない質問をしてきた、と伊武さんは呆れながらも
千石さんの興味深そうな眼差しを感じてつい、本気で考えて
ザーッとテニプリキャラを思い浮かべてスクロールさせてゆき
ピコーンと電球が灯り選ばれた顔がひとつ。

「…あー。…」
「ん?誰?(やっぱり俺かな?)」
「ジャッカルさん。」(←公式/外国人)
「………………。」

撃☆沈ッッ!!!!





2/28の日記
どっちにしろがんばれ清純
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テニス以外取り柄も無く、成績も悪く人付き合いも性格も悪く
自分の事もなんにもしないだらしない伊武深司。

髪も伸ばしっぱなしで服のセンスはアニメイトの下敷きそのもの、
千石さんは驚いたー!!

「ダイヤの原石が汚泥に埋もれているー!!ありえなーい!」

千石さんのオシャレセンスでピッカピカに磨かれる伊武さん。
ツヤツヤサラサラの髪、誰もが羨む白く美しい肌、何でも着こなすスタイル、神秘的な顔立ちと、抜群の運動神経。
誰もが振り向く激美人に変身。世界が注目する人気者に!
でも伊武さんのマイペースは変わらず、
数日ほっておくとすぐにモサイ男に戻るので清純は目が離せない!





3/28の日記
ツンデレどうし
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跡部は顔を引きつらせた。
「っ…、ンだと!?」
それに対し、10cm背の高い上級生の蒼い瞳を見据えている伊武は
無表情ながらも小馬鹿にしたような目つきで
「聞こえなかったんですか?まあ聞こえててもムカつくんだろうけどさ…事実だしさ…神尾は早い者勝ちだった、って言ったんですよ…神尾は頭悪いから跡部さんの暗示にかかっちゃってうっかり付き合っただけでさ…別に相手が跡部さんじゃなくても、好きだと言った人の早い者勝ちなんですよ神尾は…」
跡部はヒクヒクとこめかみを痙攣させて絶句した。
 ----そうか?そうなのか?
確かに神尾は告白もキスも何もかも俺様が初めてらしいが、そうなのか?
例えば、なんだ?
伊武や、橘が、俺様より先に神尾に告白していたら神尾がOKしたとでも?
……

「……ッ…」
「あ。…跡部さんこんな所で泣かないでくださいよ…」
「ばっっ、誰が泣くかっ!」
険しい表情でうつむく跡部。
「……」
「……」
何か考えながら黙ってしまったその様子を伊武はしばらくみていたが、
やがで溜息をつき
「…けど…神尾だってそれ程馬鹿じゃないんで。今はもう自分で好きの区別くらいできてるみたいだけど」
「……っ、あ、あたりまえだろうが!」
「…だから泣かないで下さいよ…」
「泣いてなんか…ねぇっ…」
◇  ◇
「深司よぅ、あんまり跡部の事いじめんなよな?」
「え…俺いぢめてないよ…」
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