生活の中に生きる空手
空手は強くなる為に始める人が殆どです。
そして、強くなりたい一心で一生懸命修業するうちに「自信」が生まれ、最初の強くなりたいという目的はそれほど重要ではなくなり、心が落ち着いて、物事をやり遂げていく努力や忍耐力がついていきます。
極真空手では、この心の持ち方を大切にします。
「本当に強い人」とは精神的にも強く、健康で人柄も円満な人間です。
逆に言えば、心が不健康でねじ曲がった人には、苦しい修業をやり通す事など出来るはずもないと言えます。
自分の体をすり減らして、一銭の得にもならない事をやり続ける意志は、並大抵の事ではありません。
それを毎日毎日、心の迷いを断ち切って続ける意志の強さは、人が生きていく上でとても大切な事なのです。
しかしながら、現在では本当に武道と呼べるものが少なくなってしまいました。
それは空手にしても、合理性だけを追求して全くのスポーツ化を目指す考えや、逆に古ければよいものだと考える誤った伝統主義によって、本来の形を塗り替えられているからです。
皆さんに、本当の武道を体験してもらい、世界に誇れる謙虚で礼儀正しい日本の精神を身に付けてもらう事こそが、極真空手の存在価値なのです。