バレンタイン企画

□「もしかして初恋?」
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私とソーマは幼なじみ。
親同士も仲が良い関係。
だからだろうか?
「すみません、先輩…。」
後ろから声をかけられる。
振り向くと部活の後輩が居た。
私はこの先の展開を多分知っている。
後輩が小さな洒落た袋を取り出し、私に差し出す。
「ソーマ先輩に渡して下さいっ!」
目の前の少女が頭を下げた。
今日で20件は越えた、この依頼。
「あ、分かった。渡しておくね。」
小さく微笑んでその小さな袋を受け取る。

「あー…美味しい。」
今日という日の学校は終わった。
今は屋上に居る。ソーマも一緒だ。
ソーマは今日の依頼全てを(簡単に)報告すると嫌そうな顔をして、
「お前が食え。」と言った。
だからしかたなく食べているわけだ。
ま、良いけど。美味しいし。
「さー、今日最後の依頼。匿名さんから砂糖控えめクッキー。ちなみに義理。」
「はっ、お前かよ。」
「え?匿名さん。」
なんか友達に作ったら余ったので…。ついでに…みたいな。
ソーマパパには毎年渡してるけど…。
ソーマには初という…。

「ま、貰ってやるよ。」

言われて嬉しくなったって事は…

もしかして初恋?

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初の企画で何も分からないままの参加です。
こんな物で良いのか不安です…。

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