白河夜船二話目です。
前あったものは短編の方に移動しました。




『生き返るための条件?』
『ええ』
『なんだ?』

『運命の人探しです』

『…ん?』
『協力者もこちらで用意させていただきました。
私も一緒に頑張りますから!
いざ!!』
『ちょっ、まっ、何その振りかぶったフォーク…って
ぎゃあああああ』

ぐさっ。






白河夜船






「…ほー。で?」
『不肖仙崎、恥ずかしながら戻って参りましたって痛い痛い痛いぃぃい!!
なんで俺に触れんの?!』


ゼロエルにフォークで滅多刺しにされた俺は、気付いたら戸塚の目の前にいた。…フォークは痛かった。
呆けたお顔も男前な我らが部長、戸塚に事情をサラサラっと説明したら。

頭を鷲掴まれた。

痛いやらなんで触れるのやら混乱した頭への刺激は止めて。


『ごめんって!まさか俺も幽霊になるなんて思わなかったし…』
「…俺は、」
『?』

「……俺は、お前がいなくなって、すげぇかなしくて、さみしかったよ」

『な、ちょっ、照れるから止めれ』
「それをこんな感じで、」
『は、』
「ぶち壊しやがってェェエ!!
テメェ俺の涙返せ!返済しろ!むしろ天国帰れ!
しかも死んだ理由がふざけすぎなんだよ!
なんだ手違いって!!馬鹿か!」
『ぎゃあああああ』


メリメリと音がしそうなくらいに頭蓋骨を刺激される俺。
そんな俺に追い打ちをかけるかのごとく、上から何かが降ってきた。



+++

続きます。






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