サボ長編
□学校でもドキドキ
1ページ/2ページ
今日から新しい学校だというのに。昨日あまり眠れなかった。
あの事が頭から離れない
’俺の彼女になってくんない?’
どうしてあんな事言われたのか謎が深まるばかりだった。
「おはよう、リオ。もう学校行くぞ。」
エースに話しかけられハッと我に返った。
「うん、行こ。あ、そういえばサボ君は?」
「あぁ、アイツ忘れ物したから1回家帰るって。アイツがどうかしたか?」
「ううん、何でもないよ。」
サボ君がいなかった事で少しホッとしている自分がいた。
エースは知らないみたいで良かった。
エースとルフィと3人で学校へ、向かった。
学校は私が行ってた学校と似ていて、少しお洒落な外観だった。
私は職員室に行かなくては行けなかったので、玄関でエースたちと別れた。
あー、緊張する。
とにかく職員室にはいる事にした。前の学校では気軽にノックして、ドアを開け先生いるー?なんて友達のようにしていたものだから、ちゃんとしなきゃって思えば思う程、緊張が膨らんでいた。
小さくノックをし、静かにドアを開けた。
「あの、今日こちらの学校に来ることになった「おぉ〜君が転入生だね!」」
突然話しかけてきたその人は赤い髪をしていて、顔に傷のある人だった。
「あの、あなたが担任の先生ですか?」
「俺?いや、残念だけど俺は担任じゃないんだ。でも、困った事があったら遠慮なく相談してね?俺いつでも聞くから、いててっ。」
物凄くフレンドリーに話す先生の後ろから怖い顔をした先生が思い切り蹴りをいれていた。
「赤髪、うるせぇよい。俺のクラスの生徒だよい。」
「あはは、なーんだマルコのクラスかー
(汗)ごめん、ごめん。」
ヘラヘラと笑いながらその赤髪と呼ばれた先生は去って行った。
「俺が担任のマルコだよい。よろしくだよい。」
「あ、リオです。よろしくお願い致します。」
さっきの表情をみる限りとても怖そうに見えた先生だったけど、話すと意外と優しそうな人だった。
「お前、エースと従兄妹なんだってなぁ。」
「はい、そうなんですよ。」
少し雑談をしながら教室へ向かって行った。
教室のドアの前まで来て、少し待ってろと言われた。
マルコ先生だけ中に入って行って朝の連絡とか色々な事を話している様子だった。
私の緊張はどんどん上がっていく一方だった。
オドオドしている私のことなんてお構いなしに先生は呼びつけた。
先生にドアを開けられ、半分硬直したような状態で教室の中へ入った。
「初めまして、##NAME##です。
よろしくお願いします。」
お辞儀をして頭を上げた瞬間、衝撃的な事実と対面した。
「おはよう、リオちゃん。クラス一緒になれたね。」
そう声をかけてきたのは私を寝不足にしてくれたサボ君だった。
まさか同じクラスになるなんて・・・・・・
言葉すらでてこなかった。
サボ君の後ろの席からエースがちらっと手を振っていた。
エースも同じクラスで良かったぁ。
少し不安が飛んだけど、問題はサボ君。
昨日あんなこと言ったくせに、ケロッとしてるしぃ。
そして幸運なのか不幸なのかサボ君の隣の席になってしまった。