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□A短編小説[二次創作]
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[ミク×リン(ボカロ)]
[片想いミク視点]



Complex crush






今日も私は、
彼女を見つめることしか出来なかった。



それは、
とある音楽教室。


同じ曜日、同じ時間に
同じ音楽のレッスンにくる双子がいる。



彼らと私の親は 古い友達で
家は遠いし学年も違うが、昔からよく一緒に遊んでいた。


一人は、鏡音レン。

もう一人は…
鏡音、リン。



付け加えると

私の…
昔から好きな人。




片想いしていた彼女に
最近 想いを伝えてからも、特に進展はなかった。


フラれた訳じゃない。ただ、
「まだ友達以上に思えない…」
そう、告げられた。



そんな彼女を
恨んではいない。

むしろ
「リンを惚れさせてみせる!」
そう思ってさえいた。



火曜日と、木曜日。

週二回のレッスンで、彼女に会うことだけが
最近の私の楽しみだ。





しかし…

双子のレンと彼女は
いつも、共にいた。



先生からも
「さすが双子ね、息ピッタリ!」と褒められる位
意気投合していて。




赤の他人の私が、リンのみに近づくのは
いささか抵抗があった。




そんなレッスンで 自然と二人になれるのは
休憩中、トイレに行く時のみ。



「ミクちゃん聞いてよー、今日さ…」


「そうなんだ!もしかしてリンちゃんは…」




僅かだが、彼女と共にいられる時間は
とても楽しかった。


「友達以上」になれない私にとって
唯一の救いだった…。




時折…レンがいなければ、と思うことも
もちろんある。


しかし レンが辞めてしまえば
双子の彼女も、きっと一緒に
辞めてしまうのだろう。




それはそれで
普段 会う機会が少ない私にとっては
耐え難いもので。



日に日に溜まりゆく愛しさと共に

比例して増える 寂しさと、
自ら近寄れない自己嫌悪…。





気づくと
今日のレッスンも終盤だった。



「「─命は時の中を
薙がれ凪がれて
永久の記憶を
二重の螺旋に紡ぎ逝く─…」」



双子は今日も
息ピッタリに歌を奏でている。


その綺麗な旋律が
嬉しくもあり、
少し 切なかった…。






Fin








◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇




唐突にミクリンが書きたくなりました。
暗くてすみません(´・ω・`)


あと、
衝動書きなので
出来が悪いのは許して下さい…。

ミクとリンが 幼なじみの友達って設定です。



もしかしたら私自身の心情も
混ざってるかも知れませんが。



ずっと二人一緒にいたい、
友達以上になりたい…のに触れられない。



堪える恋は
複雑すぎて小説にし切れませんorz



Complex crush…複雑な片思い




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


11.02.22



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