Livingroom

□寝言〜小十郎Ver.
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どうせなら、起きて言ってくれないか?





寝言








「Hey、小十郎…って」あんまり暇だから小十郎と手合わせでもしようと思ったら、珍しいことに―明日は槍が降るかもしれない―小十郎がうたた寝をしていた。
「こじゅーろー」
「んー…むにゃむにゃ」
「こじゅーろー」
「………ぐぅ。」
「…」何だかいつもより穏やかな表情で、幸せそうに寝てる。どんな夢見てんだろうな?あんまり幸せそうだから、頬にキスしてみた。普段は絶対やらないけど(恥ずかしいだろ!?)、寝てるし。
「ま…むねさま…」
「!」起きたのか、と思ってビビったけど、どうやら寝言らしい。夢の中でも俺に説教垂れてんのか?
「政宗様…いつまでも、この小十郎をお傍に…」
違った。説教じゃなかったか。でも、すげえ嬉しい。
「…当たり前だろ」忠義心の篤い奴だ。夢の中の俺にまで。
「…今までも、これからもずっと……」
「あぁ」やべ、たぶん俺今顔赤い。
「政宗様…愛しております…」
「!?」…え、今何て言った?ちょ、お前俺に面と向かってそんなこと言ったことねーぞ!?夢の中の俺ずりぃ!!
「この野郎…そういうことは起きてから言えってんだ」起きたら俺にも言わせよう。夢の中の俺に言えて、現実の俺に言えねぇってことはねぇだろう?





Fin.
 

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