Livingroom

□そっくりで、全く違う 前編
1ページ/13ページ











―『レプリカ』それは、私を指す言葉
















そっくりで、全く違う













「ったく、置いて行くなんて酷いよな…」ガイは森の中で一人ぼやいた。皆と一緒に探索に出掛けたまでは良かったものの交易品をアルビオールに積んだ所、積載重量をオーバーしてしまった為にガイだけ徒歩にさせられてしまったのだ。体重と剣の腕を理由に。
「…魔物に喰われたら恨むぞ皆…」ガイは不機嫌に恨み言を言いながら森の中を進んだ。いくら剣の腕が立つとはいっても一人では魔物の大群に会ったら間違いなく死ぬ。慎重に気配を探りながら歩く。
「………」と、何か生き物の気配がする。魔物、だろうか。
「?」立ち止まってその気配を探るが、動きは無い。ふと違和感を覚えてその気配に近づいて行った。
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ