ラッキーマン

□辛抱たまらん!!
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さて、努力を無事お持ち帰りした勝利。
家につくなり努力をベッドに優しく寝かせると、約束通りキスしてやった。
努力は気持ちがいいのか、もっともっとと求めるように勝利の首に腕を回す。


「努力…」
「ふぁ…にいさぁん」


徐々に深く口付け、互いを高めていく。
絡まる舌が熱くて、溶けて本当に一つになってしまいそうだ。
角度を変えて酸素を吸いやすくしてやるが、やはり努力には難しいのか苦しそうに眉間に皺を寄せている。
一旦離れてやると、飲み干し切れなかったどちらかの唾が、努力の口の端から溢れていた。
肩で息をする努力を見下ろす。
これはもう、完全にいただいてしまっていい流れだろう。
今夜は寝かさないぜ、と目をつぶり口の端を上げる。


「努力…いいk…っておい!!」
「すぅ…」


これ以上ないくらいいい顔で目をあけながら訊ねると、そこには無情にも夢の世界へ旅立ってしまったMy brother。
わなわなと信じられないような目で見るも、やはりグッスリ眠っている。


「嘘だろおい…起きろよ努力!!」
「んぅ…」


揺さぶるも起きる気配はなく、それどころか鬱陶しそうに身体を反転された。


「こ、これどうすりゃいいんだよ…」


元気MAXな息子に、勝利は涙を流すしかなかった。











end



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