聖闘士星矢夢

□英傑揃うは神の膝下
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「最近は、お戯れが多いのでは…」


闇が空を支配する時刻。
ポセイドンの私室に入る許可を得たカノンは、最近胸を締めている想いを吐き出した。
それにきょとりとしながら、ポセイドンはカノンをその海のように深い瞳に捕らえる。
呂布の事からか、それとも趙雲が士官してきて吹っ切れたのか、ポセイドンは配下にしてほしいと志願してきた英傑を取り入れていた。
今では、呂布、張遼、趙雲に続き、甘寧や陸孫、張コウや馬超なども配下に加えてしまっている。
それがなんとも、カノンや他の海将軍には面白くない。
自分達の女神が慕われるのは良いのだが、守護するのは自分達で充分ではないか。
少し拗ねたように見える海龍に、ポセイドンは心境を悟るとクスリと笑った。


「何だ、妾のやることが気にくわんか」
「そういうわけでは…」
「では何の不満があるというのだ。妾の部屋に入り、身の回りの世話、妾の鱗衣を与えているのはお前達海闘士しかおらぬわ」
「ポセイドン様…」


彼女の言葉に、カノンは言葉をなくす。
確かに、最終的に側に侍らすのは自分達海闘士の誰かである。
女性ということでテティスが多いが、こうしてポセイドンはカノン達にも側にいることを許している。
自分の醜い嫉妬に恥じていると、ポセイドンがカノンを呼んだ。


「妾の髪を結わせてやる。光栄に思え」
「っ!?はい!!」


カノン素早くポセイドンの側に寄ると、美しい波打つ髪を手に掬うと傷つけないように結っていく。
機嫌の治ったカノンに、ポセイドンはやはり笑みを乗せて瞳を閉じた。












end
如月様より頂きました、90000hitリクエストです。
ブログでちまちま書いてた、聖闘士星矢×無双OROCHIで、三国無双と合流するのがポセイドン成り代わりと海闘士だったらでした。
アテナは手を差し出す優しさ、ポセイドン成り代わりは背中を押す優しさというイメージで書いてるんですが…分かりづらいですね…
そして最後はカノンに閉めてもらいました(笑)
カノン贔屓がポセイドン成り代わりの基本なので!!
長くなりましたが、リクエスト有り難うございました!!
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