Gガンダム
□嘘かホントか
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小さな頃、年の離れた兄が大好きだった。
兄はとても良くできた人で、自分も遊びたい盛りであろうに、それでも笑って弟の遊び相手になってくれていた。
研究で家を空けがちな両親だったので、ドモンにとってキョウジが親代わりだったのだ。
『お兄ちゃん、遊んで!』
『ああ、いいよ』
元気よく抱きつきながらそう言えば、キョウジは優しく頭を撫でながらドモンを抱き上げ肩車をしてくれる。
しっかり捕まるんだよと言われて、ドモンはキョウジの頭を抱えるようにしっかりと抱きついた。
『お兄ちゃん、お兄ちゃんはどうして僕と遊んでくれるの?』
『突然だなぁ。それはもちろん――――』
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