Gガンダム

□未完成ラブソング
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誕生日だからと、直接は言われていない。
だけどもこの日は一緒にいたいから空けておけと言われて、馬鹿正直に予定を入れずに誘われるまま訪れたネオアメリカ。
国家の人気者の生誕日を、この国が見過ごすわけはなくところかしこにそれと関連するものが溢れている。
街中のテレビに呼び出した張本人が映ったので、思わず足を止めた。
にこやかにインタビューに答える彼に、何だか腹が立つ。
呼び出したくせに。
だけども待ち合わせの時間は大分後。
早めのシャトルに乗ってしまった自分が、少しだけ嫌になった。
テレビの向こうの彼を見ているのが辛くなり、その場から逃げるように足を動かす。
ネオマンハッタンの空は、ムカつくほど晴々としていた。









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