Gガンダム

□傘一つ
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一つの傘に、大の男…それもどちらも体格のいい男が二人入り、肩を寄せあって歩く。
ぱしゃりと水溜まりに入り込んだ片足に、あぁあと笑いながらふざける。
雨のせいで下がった気温は、近すぎる互いの体温で然程気にはならなかった。


「雨もたまにはいいかもな」
「何でだよ」
「だぁってよ、お前と相合い傘できるんだぜ?」
「っ!?…ばぁか」


相合い傘という単語に、ドモンが照れたようにそっぽを向く。
可愛い恋人の仕草に、チボデーはますます機嫌が上昇した。
口元をだらしなく緩めるチボデーに、ニヤニヤするなと軽く叩かれる。
こうした、ちょっとしたじゃれあいが心地いい。
だけどもあと少しで、目的地に辿り着いてしまう。
まだ一緒にこうしていたい。
それはドモンも同じなようで、少し寂しそうな顔。


「なぁ…」
「ん?」
「寄り道しねぇ?」
「…しょうがねぇな」


苦笑しながら、満更でもなさそうにドモンがチボデーを見上げる。




雨はまだまだ、止みそうにない。











end
イメージとしては、初音ミクのメルトかな。そんな感じしないけど。
てか短いですね…リベンジできたらいいなぁ
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