Gガンダム

□ベタベタBirthday
1ページ/3ページ



誕生日。
それは恋人にとって、一大イベントの一つである。
例外なく、ドモンの誕生日にチボデーがやって来ると言うので、掃除をしてみたり時計を気にしたりと、落ち着きなく動き回るドモンがいた。
口では別に来なくてもいいやら、何やら文句を言っていたが、やはり嬉しいのか纏う空気は柔らかかった。
お昼を少し過ぎた頃、チャイムが鳴り響く。
小走りに玄関に向かい、落ち着かせるように一息ついてからドアを開けた。
…が、すぐに閉めた。
何だろうか、今見たモノは。
脳内処理が追い付かず混乱していると、またチャイムが鳴った。
またゆっくりドアを開く。
だが、先程見たモノと変わらぬ視界に、またドアを閉めようとしたが、間一髪で足を差し込まれ出来なかった。


「ちょ、お前二回も閉めるとか酷くない!?」
「煩い煩い煩い!何だよそれ!!」


それと言われ、チボデーは満面の笑みを見せながら強行突破でドアを無理矢理開くと、中に堂々と入ってきた。
チボデーの姿と言えば、普段着の上にリボンを巻き付け、頭の天辺に大きなリボン結びを着けている。


「今日、ドモンの誕生日だろ?」
「そうだけど…」
「プレゼント何がいいかと思ってさ、お前が喜ぶモノにしてみたぜ」
「もういい、言わなくていい…」
「プレゼントはオ・レ♪」
「言うなって言っただろう!!」


一度やってみたかったんだよなぁと、満足そうにしているチボデーに、ドモンはガックリと肩を落とした。











.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ