ラッキーマン

□膝枕
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青い空が目の前に広がっている。
勝利は寝転びながら先程火をつけたばかりの煙草の紫煙を吐き出した。

只今絶賛サボり中である。

地球に来てから学校と言うものに通い初めてから、こういったことは珍しくない。
もともと地球人ではない彼は、学校に通う必要など全くないのだが、ここには自分の可愛い末弟がいる。
たったそれだけの理由で彼は学校に通っているにすぎないのだ。

ブラコンなどと周りから言われているし自覚しているが、勝利は全く気にする気配はない。
むしろブラコンの何が悪いのかとさえ思っている。


だんだんと加えていた煙草の灰が長くなる。
ポケットから携帯用灰皿を取り出すと、勝利はその中に灰とまだ吸える煙草を押し込んだ。










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