ラッキーマン
□むらむら
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神様ってやつは、結構残酷だと思う。
まぁ、信じてないけどよ。
俺らの神様っつったらヒーロー神だし、じーさんだし。
更に大宇宙神はラッキーマンだし。
いやまぁそれは置いといて。
今、俺は試されていると言っても過言ではない。
家に帰るのが遅くなって、9時を大分回った頃だ。
リビングに行くと、丁度風呂上がりだったのか、濡れた髪をタオルで拭きながら笑顔でお帰りなさいと言う努力。
上がったばかりでほんのり柔らかいほっぺが桜色だ。
濡れた髪、染まる頬…
試されている…
即効で押し倒してむさぼり尽くしたい。
組抜いて恥じらうとこを見たい。
鳴かせたい。
むしろ泣かせたい。
てか抱きたい。
抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい抱きたい…
俺が脳内で自分の理性と戦っていると、動かない俺に首をかしげながらどうかしたのかと問いかけてきた。
お前を見てるとむらむらするんだよ!!
そう言えたらいいんだけどな。
俺はコイツの中での兄像を崩したくないわけで。
いつだって好きな相手には、格好いい自分でいたいもんだ。
男なら、尚更だろ?
「勝利兄さん、どうしたんですか?」
「…………何でもねぇ」
何も言わない俺に、努力がまた問いかけてきた。
あー…だから首か繁るとか、天然で可愛いことしてんじゃねーよ!!
寝るわ、と言い残して俺はそそくさと自分の部屋に戻る。
今日も右手のお世話になることになるらしい
下世話!!
あとがき