短き夢の天空

□Lavoro
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 ―Lavoro―

「久しぶりだね。クロロ」

「ああ、久しぶりだな」

「まさか君から『会いたい』なんて言ってくるとは思わなかったよ!」
そう驚いたようにいうと

「そんなに驚くことか?」

「当たり前だよ。だって君、僕が呼んでもめったに来てくれないじゃない」
そのすねたような言葉に当然といったように返すと

「うっ...それは仕事と重なっt..」

「ふふっ、そういうことにしておくよ」
あわてたように言った言葉をさえぎるようにそう言い
それまでのほのぼのとした雰囲気を変え

「で?世間話はここまでにして、ホントに君が僕のこと呼ぶなんてどうしたの?」
と聞くと

「ああ今狙っている『La corona』という絵画の在り処の情報を知らないか?」

「またなんでそんないわくつきの絵画なんて狙うかな?まあ在り処なら知ってるけど。
....そうだね、600万ジェニーでどう?」
そう要求すると

「高くないか?」

「何言ってんだい。君じゃなかったら1000万ジェニーっていってるよ。
4割引いてるんだから十分じゃないか」

「解った。それでどこにあるんだ?」
渋々といったように承諾したクロロに

「ロカリオ共和国のソルベルクって奴の屋敷だよ。詳しい場所は後で送るよ」
その情報を聞くと

「そうか」

「ところで君の欲しがってた『片翼の天使』手に入ったけど読むかい?」

「もちろん」



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