Starry☆Sky

□二万打御礼特別企画
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二万打感謝特別企画
星座彼氏的マッチ売りの少女



(私は寒空の中マッチを売っている。売れ行きは…最悪…)

(寒すぎて手の感覚がなくなってきた)

(少しくらい…つけてもいいよね…。)

▷私はマッチ2本に火をつける。すると火の奥から人影が現れた。


天羽
ん?君、マッチ売ってるの?
ねぇねぇ梓。
こんな寒いところで可愛い女の子がマッチ売ってるよ?


木ノ瀬
ん?
あ。
本当だ。
先ぱ…じゃない。
あなた、寒くはありませんか?
こんなに寒い日に女性に屋外で仕事させるなんて、配慮がなっていませんね。
翼、何かあったまるような物持ってない?


天羽
ぬ?
あるぞ!
じゃじゃ〜ん。
ぬくいさん四号なのだ〜★


木ノ瀬
却下。


天羽
ぬぬ〜!!
なぜなのだ??!
まだ名前しか言ってないのに!!


木ノ瀬
ぬくいさんシリーズで成功した試しがないだろう。
この間だって酷い目に…。
だから却下。


天羽
ぬぬ〜。
失礼な!!
失敗の上に成功は成り立つ!!
今回がその時なのだ!!
絶対に絶対に成功なのだ〜!!


木ノ瀬
あーもう。
うるさい。
その言葉は聞き飽きたよ。
翼、いいからとりあえず、彼女に温まる物、持ってきてあげよう?


天羽
ぬ〜納得いかないけど…彼女をこのままにはしておけないからな。
わかった。


木ノ瀬
と言うことで…。
あなた、寒いでしょうが少し待っていてもらえますか?

(前髪が揃った男の子は(☜💢by梓)私の手を握り…)

木ノ瀬
こんなに手も冷たくなって…。
こんなに薄着じゃ風邪をひきます。
お仕事中で移動できないでしょうから、僕たちが何が持って来ます。
ここで待っていてくださいね?


木ノ瀬
で…よろしければ、仕事が終わったら僕にあなたの時間をいただけませんか?


天羽
ぬ?!
梓!!
ずるいのだ!!
俺も彼女と何処かに行きたいぞ!!


木ノ瀬
はいはい。
でもそれは翼が他の日に彼女と約束してよね?
今日は僕と行くの。
ね?
じゃあ、少し待ってて?


天羽
ぬ〜!
梓のばかちーん!!
そんなの許さないぞ!
待つのだ〜。


(私はあまりの勢いに呆気に取られて立ち尽くす。本当に甘えていいのだろうか…)

▷気づくとマッチの火は消えていた。寒さが戻り、身震いする

(だんだん体が冷えてきた。もう2本つけちゃおう)

▷マッチを擦るとまたもや奥から人影が現れる。


金久保
ん?
何?
マッチ売ってるの??


宮地
む…。
こんな寒さでか?


(青い髪の男の子と両手にお菓子を持った男の子が話しかけてくる)


宮地
こんな寒さで…日頃の鍛錬は必要だが、何もこんな日に女がこんな仕事をするものじゃない。
もっと体を大切にすべきだ。
だいたい女性は子供を産む大切な体で…。


金久保
本当に。
君みたいな女の子がこんな過酷な仕事をしているなんて…放ってはおけないよ。
何か僕たちにできることはないかな?


金久保
ん?
ご迷惑はかけられません。
それにこれは仕事だからって??
うーん。
君がそこまで言うのなら仕方ないけど…。


宮地
ではこの菓子をやろう。
寒い時には食べて体力をつけた方がいいからな。


金久保
そうだね。
じゃあ僕はこのお茶をあげようかな。
胃痛の時には温めるのも効果的だから、常時持ち歩いているんだ。


金久保
いいんだよ。
気にしなくて。
ただ、一つ君に願いを聞いてもらいたいのは…。
君に無理をしないで欲しいんだ。
だから、君がちゃんと無理をしていないか後でまた見にくるね?
そして…その後君がよければ…食事でもどうかな?


宮地
む…部長!
夜に男女が共に過ごすなど…


金久保
ただ食事しようとしてるだけじゃない。
それとも宮地くんは何か別のことでも想像したの?


宮地
む…!!
そんなことは!!


(青い髪の男の子は私の手を握って微笑むと)


金久保
ま。
僕はそれでもいいんだけどね?


宮地
ぶ…部長!!


金久保
あはは。
あんまり言うと宮地君に怒られるから、そろそろ僕たちは移動するね?
後で迎えにくるから。
じゃあね!


(なんだか…今日は騒がしいな…)


▷また手元を見てみるとマッチの火が消えている。なんだか火が消えた後の煙を見ていると寒気が増した気がする…。


(寒っ…。もうこうなったら3本使っちゃおう。)


▷マッチを擦ると今度は炎の向こうから三人の人影が見える。


東月
こーら。
道端で火を使うなんて危ないだろう?


土萌
そうそう。
君みたいな可愛い子ならそんな物使わなくても僕が温めてあげるのに。


七海
ったく…羊はよくもまぁそんな恥ずかしい言葉さらっと言えるよな。


土萌
あんまり印象が悪くなるような言い方しないでもらえる?
僕は哉太みたいに奥手で優柔不断な男じゃないだけだよ。


七海
羊…てんめぇ〜。


土萌
そうやって凄んでくるところも短気で嫌になるよね〜。
君も、短気な男よりも僕みたいに優しい言葉をかけられる男の方がいいと思うでしょ?


七海
羊!!てめぇ!!
言わせておけば勝手なこといいあがって!!
たたじゃおかねぇ表出ろ!!


土萌
ふん。
上等じゃない。
仕方ないから受けて立ってあげる…よ…?


▷喧嘩をしている二人の向こうから黒いオーラが迫ってくる。


土萌・七海
((((;゚Д゚)))))))


東月
哉太?羊?
まだ…続けるつもりかな?


土萌・七海
いえ。滅相もありません。


東月
ならいいんだ。
止まらなかったらどうしようかと思ったよ。
2人とも、あまり…俺に面倒をかけさせないでくれよ?(黒笑)


▷あまりの迫力に何度も頷くことしかできない二人。


東月
さて。
君は…。
ここで何してるの?


東月
ん?
仕事??
こんなに寒い中…俺だったら君にこんなことさせないのに…。
そんなことは俺がしてやるから君は俺の家で…

▷言いながら男の子は私の手を握る


土萌・七海
錫也〜?


▷二人が茶色い髪の男の子を睨んでいる。


東月
あ…あはは。
2人してなんでそんなに怒ってるんだ?


土萌
錫也ばっかりズルい!


七海
ほっとくといつもお前は抜けがけだ。


七海
ったく…。
お前も隙がありすぎなんだよ。
あんまりいろんな男に隙見せんじゃねーよ。


土萌
あ。
もしかして何?
哉太まで彼女を誘おうとしてる?
抜けがけは誰であろうと許さないからね。


七海
そ。そんなんじゃねーよ。
俺はただ…。


土萌
あ。
いい事思いついた!
じゃあ後で彼女も誘って誰が彼女にふさわしいか決めてもらおうよ。


東月
まぁ…理由はどうであれ…
彼女をこのままにはしておけないからな。


七海
じゃ決まり!
お前。
後で迎えにくるから。
ちゃんと待ってろよ!!



(なんだか…私の意見なんて無視で全部決まっちゃったけど…どうしよう…)
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