戦国無双のはなし

□子飼でひなまつり
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ひな祭り

〔春も本格的になったある日…三成が…お雛様の格好に…〕

三成   っく!秀吉様。ご勘弁下さい。

秀吉   違うぞ三成。そこはご無体な。あーれー。だ。

三成   っんな。そんな事出来るわけないじゃないですか。

清正   ぷははは。三成。似合いすぎ。

三成   お前は似合わな過ぎだ。
白髪頭。

(清正はお内裏様の格好で。)

清正   へへ。
何とでも言え。
今のお前になら何を言われも怒る気がしないな。
プクク。
何せ姫だからな。

三成   こんっのー。
表に出ろ!!清正!
お前のその口、二度と開かぬ様にしてやる。

清正   おーおー。
随分血の気が多い姫君だ。
んじゃ遠慮無くいかせてもらうぜ?

ねね   こーら。
三成も清正もけんかしない。
喧嘩したら正則も一緒に三人官女にするよ!

正則   な。何で俺まで!!?

清正•三成   う。それだけはご勘弁を。





〔それは秀吉様がいい始めた。〕

秀吉   何か暇だのー。
な?
ねね。

ねね   そうだねー。
うちはひな祭りって言っても…。
子供もいないから、お雛様もないし、なんだか色気もないものね。

秀吉   うーん。
お雛様か…。
無いなら誰かがやればいいんじゃないのか?

(後ずさりする子飼いたち。)

秀吉   うーん。
そうだな。
三成。
清正。
お前たち。
やるよな?

三成   ちょっ。
何を突然。
おっしゃってる意味がわかりかねますが。

清正   お言葉ですがそれはちょっと…。

秀吉   ほお。
お前らいつからワシの言う事が聞けなくなったのじゃ??

三成   聞けぬも何も…そのような事をする利点がありません。

清正   そうです。
我々がやらなくても他にもいくらでもいるではありませんか。

秀吉   えー。
ワシ。見たかったなー。
な?ねね?
残念だな?

ねね   三成。清正。
仲がいいのは嬉しいけど、言う事が聞けないのは良くないよ!
そんな事だと…。
お仕置きしちゃうよ!!

清正•三成   う。
それだけはご勘弁下さい。

秀吉   じゃあ決まりだな!!
じゃあ三成がお雛様で清正がお内裏様な。

清正   お?
それならいいですね。

三成   ちょ!!?
良いわけあるか!!
秀吉様。
お考え直しを。
清正にお雛様役を!!

秀吉   なんだ?
三成はやってくれないのか?

清正   俺の女装は気持ち悪くないか?

正則   そりゃそうだ。

秀吉   ふーんだ。
せっかく城の者達に面白いものを見せて、活力をつけようと思ったのに…。
城を守る者として、配下の者にサービスするのは義務なのに…。

三成   さーびすって…。

三成    はぁ…言い出したら聞かないからな…。
わかりました。
やりましょう。

秀吉   よし!!きた!!
お前ならできると思っていたぞ!
女中をよべ!!
やるからにはゴージャスにな!!
本格的にいくぞ!!

(女中達が三成を取り囲んで連れ去る)


三成   ちょっ!?
何なんだ?
ちょっ…。
助け…てぇ〜…。



〔…で。今に至る…。
城の者達が代わる代わる見に来ては笑っている。
特に女中達はキャーキャー騒いでいる。〕



清正   ふふ。
可愛いぞ三成。
俺の可愛いお姫様。
接吻くれてやろうか?

清正   ホレホレ。

(女中達から歓声があがる。)

三成   くっ!!
この!
人が黙って耐えていれば調子に乗りやがって!!
手打ちにしてくれる。

清正   ふん。
上等!
さっきの続きにするか?
あ。
でも、女は相手傷つけない主義なんだよな〜。

三成   こんの〜。
黙れ。黙れ黙れ黙れ!!
そして武器を取れ。

清正   お?
ほら。
ねね様帰って来たぜ。
大人しくしてようぜ?

(一瞬三成の動きが止まる)

清正 な?
お姫様。

(突然清正が三成のほっぺにキス)

三成 ??!!!!!
んのー!!
今度こそ殺す。
そこに直れぇぇぇ!!!!
今日こそはその首とってやる!!!

清正 くはははは。
やってみろ〜い。



あ。
ちゅーしちゃった…。
浅葱はBLどんとこいだけど自分で書くのはにがて。。。
これは、BLというよりじゃれの延長ということで。
一種の友情的愛情表現の成れの果てだと思っていただければ。

清正の烏帽子(??)は義元から借りてきたんじゃないかな??とおもう。

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