小説置場
□バドミントン
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「えいっ!…とりゃっ!…やぁ!」
…かわいい
今は体育の授業でバドミントンをやっている。裕太はスポーツだけは得意だ。だからこれもすぐに出来てしまうんだと思っていた。
…出来ないのレベルじゃない
ラリー以前の問題だ。ラケットにすら当たっていないなんて。サーブだってまだ一度も出来ていない。
そしてとうとう…
「バドミントンなんてスポーツじゃない!」
だなんて言い出してしまった。
確かにバドはスポーツって感じがしないけど、一応世界的にスポーツとして扱われているわけで…。
「それは間違ってるよ。オリンピックの競技として認められてるし…。」
「うるさい!僕が出来ないスポーツはこの世にないんだから!!」
「いやいや、さすがに裕太でも出来ないスポーツの一つや二つくらいあるでしょ」
「うるさい!うるさい!うるさい!!」
結局今日の授業は裕太にバドミントンがスポーツであることを説得するだけで終わってしまった。