小説置場
□アーンは憧れ
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ガヤガヤ……
今は昼休み。だからみんなお弁当とか購買で買ったパンとかを食べている。
「磯部さん、磯部さん」
「ん?なに?」
「はい、アーン」
「アーン……うん、うまい」
……イライラする。
何やってんの?長野を殺したいんですけど。人の彼氏に向かって『アーン』とかマジ死んどけよ。
ってか裕貴も裕貴だし。彼氏でもない人にアーンされて喜んでるとか何なんですか?
あーもうしばらく話さないようにしよう。
「裕太!…ちょっと、何で無視するの?ねぇ、ちょっと待ってよ!!」
僕は本格的に無視をした。
話しかけられるたびに心が揺らいだけど、僕は決めたんだ!今週中は絶対にしゃべらないって。
だってもう嫌だもん。アーンされてる裕貴も、それを見て妬いてる自分も。