小説置場
□宿題
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「裕貴〜!!宿題手伝って〜」
「う、うん。別にいいけど…」
「やった〜!これで怒られずに済む!!」
はぁ…。
また裕太は宿題をやってないのか…。いい加減勉強にも一生懸命取り組んでほしいな。
「どこをやってないの?」
「もちろん全部!」
無邪気な笑顔…。
こういう時じゃなくて普段見せてほしいよ。
「ここはこの式を当てはめれば…そう、出来てるじゃん」
「本当に!?めっちゃ嬉しいんだけど」
「じゃあその調子で次の問題いくよ」
「は〜い」
本当に勉強の時だけは素直なんだよなぁ。いつもはツンツンしてばっかなのに…。
「…よし、終わったね」
「ありがとう!…やっぱり裕貴に頼んで正解だった!!教え方上手いから授業よりもわかりやすいし」
「それはどうも。…ねぇ、いつも教えてあげてるんだからさぁ、たまにはご褒美ちょうだい?」
「…別にいいけど、ご褒美って何をあげればいいの?」
「う〜んっとねぇ…じゃあ、――――――」
「っ!!な、何言ってんだよバカ!!」
「裕太には言われたくないな」
「うるさい!…もう裕貴には勉強教えてもらわないからいい!!」
「えぇ〜…」
あ〜あ、行っちゃった。
恥ずかしがり屋なのは変わらないんだな、素直になっても。
…可愛いやつw
Fin
→あとがき?