小説置場

□帰り道
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「直貴〜、今日も一緒に帰るだろ?」

「うん!!もちろん」


俺と啓介は恋人同士だ
だからいつも一緒に帰っている
…まぁそうなる前からそうだったけど




「でさぁ、裕貴が――――」


啓介はいつも楽しそうに裕貴のことを話している
幼馴染だからいいんだけど、やっぱり妬いてしまう
それに不安にだってなる
啓介は裕貴といるときの方が楽しいのかな…とか考えたりする

あっ、でも前に「直貴といるのが1番楽しい」って言われたんだった!!


それにしても啓介って身長大きいな…
俺と比べても5cm以上はあるんじゃないのかな?
まぁ俺もそんなにも大きくはないんだけど…
やっぱり男は身長大きいほうがいいよなぁ
いいなぁ。啓介みたいに大きくなりたいな

そういえば「今のサイズの直貴が1番いい」って言われたことあるなぁ
あの時はこのままがいいって思ってたなぁw

あれ?
でもあの時って確か事後だった気がする…。
ということは俺のア、アソコもそのままでいいってこと!?
…啓介の脳内って難しい

っていうか何で今こんなこと考えてるんだっけ?
もしかして俺、欲求不満だったのかな?
で、でもこの前も啓介とヤったし…

ああ!!なんか思考回路がぐちゃぐちゃになっていく!!


ってか啓介の話聞いてなかった!!
何の話をしてたんだっけ?
ええと、確か…
思いだせないよぉぉ!!
こういう時は話の流れから読むべきだよね


「そんで、裕貴とやったんだよね〜」



…ナニをですか〜?
ままま待って!
啓介と裕貴がヤった?
そういう解釈でいいんですか!?
えっじゃあ浮気?
堂々と浮気宣言されたの、俺?


「…俺、啓介と別れないからね!!」

「は?急に何言って」

「絶対に別れないからねぇぇぇぇぇ!!」


俺はその場所から猛ダッシュで家に帰った



後日、啓介から

「勘違いしてるようだから言っとくけど、俺と裕貴は何もしてないからね。あの時の話は中学の時の劇の主役を裕貴とやったって言う話」

と言われた



人の話はちゃんと聞こうと思った瞬間だった



Fin
 

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