小説置場
□熱中症
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夏休みに入って半月
俺たちは部活に明け暮れていた。
俺と直貴はテニス部
俺はもともとだったけど、付き合い始めてから直貴も入ってきた。でもアイツは運動神経がいいから普通に上手くなってきている。
でも俺には少し心配なことがあった。
それは「熱中症」だ。最近この学校で倒れている奴が多いらしい。男なのにバカだな…なんて思っているけど、直貴は別だ。アイツは運動に夢中になりすぎる癖がある。水分補給も回数が少ないし、いつ倒れてもおかしくはないくらいだ。
「直貴!そろそろ水分補給しないと危ないぞ!!」
「あともう少しだけ!!」
はぁ…
全然わかってない。どんだけ体が危険信号を出しても無視してやがる。
とりあえず直貴の分のペットボトルを持ってこようと思って席を立ったその時――
バタン……!!
「直貴!!」
直貴が急に倒れた。
俺は急いで駆け寄って、直貴を保険室へと運んだ。