小説置場

□ツンデレの扱い方
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突然だが、裕太はツンデレだと思う。

幼馴染み兼恋人の俺に全然甘えてくれないのがその証拠。
ものすごく低い確率だけど2人きりの時に甘えることはある。でもそれも裕太の気分がいい時だけで…

「裕太?…こっちに来なよ」

「なんで僕がそっちに行かないといけないんだよ!!大体、この距離でもいいだろ!!」

「2人きりなのに…」

「2人きりだから何だって言うんだ!!」

はぁ…。
今日はいつにもまして機嫌が悪いようだ。

せっかくの家デートだよ!?
俺はどこかに行きたいけど裕太が嫌がるだろうと思って家にしたのに!!

俺の好意を無駄にするなんて許さん!!


「裕太はさぁ、俺のこと嫌いなの?」

「なっ!?…なんでそうなるんだよ!!」

「だって…裕太はいつもそんな態度だから」

「べ、別に嫌いって訳じゃ、ないんだけど…」

「だけど?」

「っ…。お、男同士で、くっついてるのって、おかしいじゃんっ」

「別におかしくはないでしょ。俺は裕太が好きだからくっつきたいだけ、それでいいじゃん」

「でも…」

「この俺がくっつきたいって言ってるのに裕太は拒否するんだ」

「ち、違うよっ!!…てかなんで俺様スイッチ入ってるの!?」

「俺は裕太のことを思って家デートにしたのに…。それさえも無駄にするわけ?」

「わ、わかったよ!!そっちに行けばいいんでしょ!!」

「よろしい」

この俺が本気を出せば従わない奴はいないからな。
たとえそれが裕太のようにツンデレであってもこの俺に勝てない相手なんていない。

でもまぁかわいらしい裕太を見てるのも好きなんだけどw


「裕太もやっと素直になったね」

「誰のせいだよ…」

「何か言った?」

「何も言ってません。」



Fin
 

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