フリーザ様

□審神者してるフリーザ様の周りをチョロつくBのおまけ2
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※ギャグver.
※いろいろ台無し
※ピッコロ視点





「「いでよ神龍!!」」

悟天とトランクスの声にドラゴンボールが反応する。空が暗くなり、現れた神龍を前に刀剣男士なる者達は騒がしくしている。ある日突然、名前とフリーザ存在も気も消え大騒ぎとなってから暫く、またも突然にフリーザの気が現れた。神殿にいたオレは慌てて下界の様子を見たが、そこにはカプセルコーポレーションでベジータとフリーザが言い争ってる様子があった。名前の気が感じられないとよく見れば名前は死んでいた。この女も死ぬのか…と内心 正体不明の驚きがあった。馬鹿な女の身に死ぬと言う現象が起こることに違和感を覚えるのだろう。孫が死んでも死んだ気しないのと一緒だ。まあヤツは生き返りすぎだが。フリーザによると、なぜか別の世界に飛ばされ其処で新たに生活していたがフリーザの居ない間に敵に住処を攻め入られ殺されたらしい。つくづく運の悪い女だ。フリーザの周りに群がる名前とも違う気を持つ人間達はその世界の住人で、実は人間ではなく武器なのだとよくわからん説明をされた。変な動物が必死に話していた。つまるところ、名前のお守りだとフリーザが締めて皆納得した。ともかく生き返らせる為にはドラゴンボールを集めなければならないので、動けるヤツら総出でドラゴンボール探しをしたのだが二日で集まった。暇な人間しか居なかったのだ。地球は平和だ。まあそのおかげでデンデも神殿を降りてこうしてカプセルコーポレーションに来られるわけだが。ともあれこうして名前は死んで二日で蘇った

『だからあ!鯰尾が言い出しっぺなんだから鯰尾がやるんだよ!』
「言い出しっぺじゃないです!」
『言い出しっぺだよ!ほら早く!』
「いやですいやですいやです!助けて主様!」
『フハハハ!残念だったな!フリーザ様は地獄に堕ちたのだ!』
「名前さんの面倒を見ているなら地獄行きも放免されて良いと思いますよ」
『えっ』
「あああああ!!!主様ぁぁ!!!」
「鯰尾さん煩いですよもう一度死にますか」
「ごめんなさい!!……って……えっ!?」
名前と折れた刀剣男士を生き返らせて欲しいとの願いはアッサリと叶った。並べられた名前と折れた刀が光りを帯びてすぐ、大量の花吹雪が舞った。なかなかに圧巻だと思ったのも一瞬で、久し振りなのにまったく懐かしさが湧かない賑やかな声がした
『えーっ!?フリーザ様!?なんでぇ!?』
「ドラゴンボールで生き返らせました」
「名前ちゃん!!」
「おれ達すっげー頑張って探したんだぜ!」『うおおお!!悟天!トランクス!うっそー!お久!!ってかえっ!?ここってえっ!?』
「名前さんが死んだのであの世界から戻ってきました。アナタはビルス様に土下座なさい」
『ビルス様!?ビルス様が連れて来てくれたんですか!?うわーさすが!!プリン作ってプレゼントしなきゃですね!』
「ちょっ!!ちょっと待ってくださいよ!主様も名前さんも!!俺まったくついて行けてないです!!」
「安心しろ兄弟、俺もだ」

口喧嘩しながら生き返った名前にも動じないフリーザ・悟天・トランクスはいきなり会話をはじめる。チビ共はともかくフリーザに関しては、そうでもしなけりゃコイツとはやっていけないと体に染み付いているんだろう。名前と口喧嘩しながら生き返った刀のひとりと、すぐ側で生き返った銀髪の刀がなんとか割って入る。コイツらのように混乱するのが普通だろう。実際、生き残っていた刀達は名前達が蘇ったことに驚き固まっているし、蘇った連中も唖然としている
「此処は本丸があった世界とは別の世界で貴方がたは不思議な力で蘇りました」
「以上ですか!?えええええ!?待ってくださいってば!!」
『気にするねぇ。鯰尾は過去なんて振り返らない系男士なんじゃなかったの?』
「コレはさすがに振り返らないとダメでしょう!?」
『えー?生き返れてラッキーなだけじゃダメ?』
「歴史修正とかなんとか!!」
『固いこと言うなよお。違う世界だからいーのいーの』
「いやだから違う世界ってまずそれが……!!…いや…はい…そうですね…固いことは言いっこなしですね…」
「大丈夫か兄弟」
心が折れたな。と呟いたのは確か鶴丸なんとかって刀だ。コイツは生き残り組で、何かにつけて騒がしい野郎だからすぐ覚えた
「名前!痛むところは無いか?傷口はどうなってる?」
『うわあ鶴丸!?なにそれなんでフリーザ様とお揃いの服着てるの!?』
「ふははははは!驚いたか!名前が生き返ったら真っ先に驚かせたくてな!どうだ!」
『驚いた!驚きの似合わなさ!』
「なんだと!?名前なら理解してくれると思ってたんだが…!…くそっ、やはり名前にはなかなか勝てないな!まさか喧嘩しながら生き返るとは驚かされたぜ!」
『ああっ!そう!そうだよ!鯰尾がさあ!』
「名前さん静かに。詳細は平野さんから伺います」
「は、はい!」
有無を言わさず名前を黙らせるのは悔しいが流石と認めざるを得ない。平野と呼ばれた子供の姿をしたヤツが指名され、狼狽えつつもハキハキと話し出す

「まず、気がついたら名前様も含め僕たち皆同じ場所に立っていました。僕は確かに折れたはずなのにと不思議に思いましたが、共にいる仲間を見たらきっと皆折られたのだとわかりました。太刀、大太刀はいませんでしたから。そして、その場に名前様が居ると言うことがどういう意味なのかも気付いてしまい悲しくなりました。けれど名前様は死のうとも名前様で、明るいままでした」
それはやかましかったということだな
「僕たちから少し離れた場所に、たくさんの魂の行列があったのでひとまず僕たちもその行列に並びました。行列はどうやら閻魔大王の審判を受けるものだったのですが、僕たちの順番が廻ってきて閻魔大王はとても困った様子でした。曰く、名前様の名前は閻魔帳に載っておらず、行き先が無いとのことです」
「閻魔大王の話によると、僕たち付喪神はそもそも人間ではないので審判を受ける必要が無く、宇宙が違っていても手続き可能だそうですが、名前様は第7宇宙の永住権を手にする前に死んでしまったので閻魔帳に名前が載らない、と。別の宇宙から来た場合、10年そこの宇宙で生きなければ永住権を手に出来ないそうです。別の宇宙へ渡って10年以内に死ぬ人間は初めての事例であちらも対応に困ってました」
名前が死んでいる間、オレ達が気になったのは名前の魂がどこへ行くのかだった。名前は宇宙規模で迷子になり世界を転々としていたので、死後にどの宇宙のあの世へ行くのかわからなかった。そこでオレとデンデは、肉体がある宇宙のあの世 ではないかと当たりをつけたのだ。話を聞く限りどうやら正解だったみたいだが、そうか、まさか死後も迷子になるとはな

「僕たちも名前様も困ってしまって、どうにかしてもらえないかと訴えましたが閻魔大王もどうしたらよいかわからない、と。」
閻魔のところに顔を出せばよかったが、ドラゴンボール集めを優先させてしまったので閻魔には悪いことをした
「しばらく押し問答が続いたのですが、名前様があたしに任せてと言って、床に寝転び暴れ始めました」
「…名前さん。貴女いくつですか」
『ポーズですよポーズ!泣きマネするくらいじゃ弱いと思ったんです!』
行かなくてよかった
「閻魔大王も狼狽えていましたが、前例も無くマニュアルも存在しないのでどうにかしたくても今すぐとはいかない、ひとまず付喪神は皆天国へ行き君は此処に残ってくれと」
「そうしたら鯰尾兄さんが、名前様も居なくちゃ嫌だこんなやつ馬糞投げつけてやりましょうよって」
「ちょっ!平野!シーッ!シーッ!」
「鯰尾さんあなた…」
「だ、だって!俺たちは主様の言いつけで名前様をお守りしなくちゃならないのに、一緒に居れないのは困ると思って!」
「……」
大きな溜め息を吐くフリーザは、過去にオレたちと死闘を繰り広げた人物と同一とは思えない。くだらなさ過ぎる話の内容に頭を抱えながらも先を促すフリーザを見て、複雑な気持ちになったのはオレだけじゃないはずだ
「それで、そしたら名前様が馬糞なんてない、ないから鯰尾が今すぐうんこしたらいい、と」
「名前さんっ!!」
『や、やだなあフリーザ様、ジョークですよジョーク!』
「良い歳した女性が、何がジョークですか!」
「二人が言い合いをしているのを見てるうちに、いつの間にか此処にいました」
本当にくだらなかった。閻魔もコイツらが生き返ってホッとしたことだろう。フリーザにガミガミ叱られている最中も名前は視界に見えた刀剣男士に手を振ってさらに怒られていた。ママみたいに恐い…と震え上がるトランクスと悟天なんざ、まだまだガキで可愛いもんだ。そんなに怒らないでくださいよぉまた会えて嬉しいくせに!と、目を吊り上げているフリーザに言ってのける名前を参考にして成長しないでほしい
「まったく貴女って人は…!はぁ…なぜ死んだんですか」
これは憂いての発言ではない。手の届かない場所でバカをやる名前に嘆いているのだ。そしてフリーザのこの発言を受けてまたひとり身を乗り出してきたヤツがいる

「そう!それ!名前なんで俺の前に飛び出してきたわけ!?聞いてよ主!」
『えっ蛍丸なになに』
「なになに、じゃないからね!?俺が一生懸命に名前を守って戦ってたって言うのに、なんで大人しくしてなかったの!?」
『ええ?あたしは蛍丸の背中に命を預けてたよ?』
「預けてない!突然“お前の罪を数えろ”とか言って歴史修正主義者の前に立ったじゃん!なんで俺が名前の背中見なきゃなんないの!しかもサクッと斬り殺されてるし!」
『いやそれは、なんかあたしもイケるかもって思っちゃって!』
「ばかじゃん!?」
蛍丸の話を要約するとこうだ。名前を背に敵を倒しまくっていたら、飽きたらしい名前が蛍丸を押し退け敵に飛びかかっていき返り討ちにあい殺されたと。何やってるんだと唖然としてる隙を突かれ自身も殺されたと。この女どうかしてやがる
『でも蛍丸もすごいボロボロだったし、助けがあればと思ったでしょ?』
「名前以外のね!」
『ひ、ひどい…!』
「どっちが!?」
名前ちゃんって変わらないね、と言い合う悟天とトランクス。そう言えば以前、こいつらの喧嘩を無謀にも止めに入った名前が二人の衝撃波に弾き飛ばされて全治3ヶ月の重症を負ったことがある。結果、喧嘩は収まったもののチビ共が大泣きしフリーザは心配しつつも名前に激怒し大騒ぎを起こしていた。自分の貧弱さをまったく理解していない馬鹿なのだ。以来、長らく仙豆作りをやめていたカリンがせっせと栽培を再開した
「名前さん…ほんっっとうに、貴女って人は…」
ものの10分ほどで一気に老け込んだフリーザの背を、緑色の着物を着た…なんだか丸とやらが優しく擦る
『ま、まあまあ!結果こうしてみんな生き返って、しかもこの世界に帰ってこられたんだから!結果オーライじゃないですかー!』
「名前さんが言うんじゃありませんっ!」
『ごめんなさい!』

いつになったら落ち着くのかわからない騒ぎを眺めながら、また賑やかになるわねと笑ったブルマは肝の座った女だ。名前の名を呟きながら崩れ落ちてむせび泣くへし切長谷部には誰も触れなかった。地球は平和だ



















シリアスパート終了のお知らせ



(ごめんなさいってばフリーザ様、そうだ!あとで肩揉みますよ!)(あなたそれで以前 手をおかしくしたでしょう)















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鶴丸の服はベジータがくれた。
長谷部は復活した名前に感極まった。
フリーザ様の皮膚は鋼鉄並。

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