ドフラミンゴトリップ

□センスの悪い桃鳥
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名前は今、自分が現れた場所…すなわちドフラミンゴの部屋の中、その部屋の真ん中にある真っ白いソファに腰掛け行儀悪く足をガラステーブルに投げ出し瓶のまま酒を飲むドフラミンゴを仁王立ちで睨み付けていた







『…あたしがアンタとずっと一緒の部屋ってどういうこと……』

「そのままの意味だな」

『空いてる部屋ならあるってさっき教えてもらった』

「一緒じゃねェと寂しいだろうと思ってなァ」

『そんなわけないだろ』

「おれが寝てる間にベッドに潜り込んできたくせにか?」

『人前で同じこと言ったらぶっ刺すからね』

「フッフッフ。それより名前チャンよォ、まさかその色気の欠片も無ェ格好で寝るつもりか?別のを用意してあっただろ」

『スウェット馬鹿にするヤツは木っ端微塵になればいい。ていうかあのスケスケビラビラの規格外センスのベビードールはやっぱりお前の趣味か』

「品が無ェぜ、ンな格好」

『薔薇の刺繍が入った総レースで胸元の切り返しはビラビラフリル、フロントオープンでどぎついTバックな上にタイツとガーターベルト付きでこんな時ばっかりラメ入りブラックをチョイスするヤツに品性を諭されたくない。あんたコレもはや寝る格好じゃないだろ。一戦も二戦も交える格好だろ』

「フッフッ…!お望みとあらば」

『不能にしてあげてもいいんだよ?……ってあぁーもおー……………はぁ………………あんたソファね』

「あのベッドに名前チャン一人は寂しいじゃねェか」

『勝手に人に寂しんぼ設定付加すんな』

「ぎゅってしてやるぜェ?」

『おっさんがぎゅっとか言わないで気分悪くなった。ならあたしソファでいい』

「フッフッフ、お姫さんをこんなところにゃ寝かせられねぇなァ」

『………』



もうほんと、こいつもう。名前はこめかみがピクピクするのを感じながら一度目を閉じた

もう夜になった。クルー達の度肝を抜いた挨拶が終わり全力で拒んだが結局は船内を(抱かれたまま)案内され昼になり(ドフラミンゴの膝の上で)食事を取り、(ドフラミ以下略)改めて世界の仕組みについて教わってるうちに陽が暮れて(ドフラ……)夕食を済ませ、風呂に入りたいと言えば自分の部屋以外はクルー達が自由に使用している大浴場ひとつしかないとのことなので、それは流石にと渋々ドフラミンゴの部屋のシャワールームを使うことにした

その際にドフラミンゴがやはり名前を抱え立ち上がりシャワールームへ足を向けたが、名前の袈裟斬りチョップ(両手)が炸裂し回避に成功。こうして名前は実に半日振りに自らの足で地を踏みしめた…という(一方的な)バトルもあったりするが

そんなこんなでシャワーを浴び終えた名前は精神の疲労困憊でとにかく眠かった。“異世界に来ちゃった”ではなく“ドフラミンゴの所に来ちゃった”が正しい彼女の精神的ダメージと運の無さは計り知れない。とにかく疲れた。横になりたい。一刻も早く逃避したい。だから小さく欠伸をしてから尋ねたのだ



あたしの部屋はどこ?、と



そしてドフラミンゴは待ってましたと言わんばかりに返したのだ。これでもかというくらいに口を吊り上げて



既に居るじゃねェか、と















のちに出会う人々に彼女は言う



この人今日も息して動いてるなって確認するたびイライラする、と
















おやすみください永遠に



(もういい廊下でも甲板でもいい、出てく)(おっとそいつァ聞けねぇ話だ)(!?…ちょ…何コレ身体が動かな…ってなになに!?なんで勝手に動くのちょっとねぇ!)(フッフッフッフッ!)
















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ラメは赤



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