ハイスコア×ワンピース

□こっちの世界でもブレイクしそうです
1ページ/2ページ


※エース視点






名前がおれらの船に現われオヤジの娘になってから多分1ヶ月は経った。礼儀正しくて仲間思い(?)のイイ奴で、まだちょっと畏まった感じが抜けきらねェが白ひげ海賊団にだいぶ馴染んできてる

今日はそんな名前が来て初の島上陸だ。自分に必要だと思うもんは何でも買ってこいとオヤジが名前に金を渡そうとしたら、今のままで充分だと言って頑なに受け取ろうとしなかった。オヤジが不機嫌になった。迷子になって迷惑かけるのがイヤだから上陸もするつもりがないと名前が続けたらオヤジはますます不機嫌になった。それでも渋る名前に引き下がらないオヤジ。おれらが(滅多に無ェが)遠慮した時は「あァ?そうか」の一言で終了なのにどういうことだ

結局はオヤジの「島でダチについての情報収集してきやがれ。買い物はついでだ」と言ってマルコを呼んで金を渡し名前に付き添えと続けて話はついた。申し訳なさそうにオヤジとマルコにお礼を言う名前にマルコが「もともとそのつもりだったから気にするなよい」と言った。お前おれが一緒にメシ食いに行こうって誘うといつも「お守りはごめんだ」と一喝するくせにどういうことだ







「……で、それがお前が今ここに居る事とどう関係してんだよい」

「おれだって名前と上陸するつもりだったんだよ。金だって出すつもりだったんだよ。それをオヤジとマルコが!」

「知るか」



おれは上陸して町へと向かう名前とマルコについてきて現在、本屋に居る。そう、オヤジとマルコがしゃしゃり出なければ今頃おれが名前を誘って二人で買い物してたんだ



「誰がしゃしゃり出てるって?あァ?」

「蹴んな!」

「お前が女の買い物に付き添えるわけ無ェだろ」

「マルコだって似合ってねェよ!つーか名前の付き添いとか言いながらほぼマルコが選んで買い揃えてんじゃねェか!」

「名前だけに任せたら遠慮して何も買わねェからだ」

「服から何から選びやがって、おれ色に染めるつもりかおっさんが!」

「歯ァ食い縛れよい」



事実じゃねェか!店に入るなり2・3着名前に身繕わせただけで後は全部マルコが選んで名前が何か言う前に会計して。どの店行っても全部そうだったじゃねェか。いま本屋に居るのだって、元居た世界と字が違って読めねェって言う名前の為に読みやすい本を買うってマルコが言うからじゃねェか。名前は一言も本屋に来てェとは言ってない



「そしてお前が大量に手にしてる本はみんな名前のかよ」

「当たりめェだ。今日は名前の買い物に付き添ってんだよい」

「もうそれ付き添って無ェよ付き添わせてるよ」



そして荷物持ちなおれ。全部名前のモンだけどほぼマルコが選んだモンだと思うと釈然としない。くそう、名前に構いたいのはオヤジとマルコだけじゃねェんだぞ!権力と年の功をかざしやがって!船に戻ったらマルコに名前を近付けてやんねェからな!



「へいへい。…っと、こんくらいありゃ充分かねェ」

「聞けよ!」

「へいへい。…おい、名前どこ行った?」

「あァ?…あれ?さっきまでそこに居たのに……ってほらあそこ」

「おぉ………なんか本見てんな」



この上まだ買うのか。いや名前が欲しがるモンはいくらでも買えばいいがマルコが大量に抱える本はどうなんだ。本当に全部必要なのか。“ウザイ男に好かれた時の対処法”とか“イイ男を見分ける10の法則”とかそんな本を名前が欲しがってるとでも言うのかこのおっさんは。明らかお前が読ませたいだけだろ

マルコってシスコンに走るタイプだったんだな…いやまさかロリコン…?おいおい、名前がジジ専だとでも思ってんのか。………いや無い、無い、よな……?

なんだか変な汗が出てきたので名前のもとへ向かうマルコの後を慌てて追った



「名前、それ欲しいのか………ってお前どうした?顔色悪ィよい」

『あ…マルコさん……いえ、あの…大丈夫、なんですけど……』

「うわマジ悪ィな、どこが大丈夫なんだよ」

「初めての上陸で疲れたか?此処が最後だから船戻ったら休めよい」

「疲れたってんならそれ確実にマルコのせいだろ」

「あァ?」

『いやいや!違うんですまだ疲れてはないです、ただ…これから物凄く疲れる予感…ってゆうか予定が…』

「「?」」

『…とにかく……マルコさん、あたしこの本が………欲しい……んですがいいですか…?』

「あ、あァ…かまわねェよい。ほら、上に乗せろ」

『ありがとうございます…』

「じゃあ会計してくるから待ってろよい」



半日買い物して回り大量に買い込んだ中で初めて名前が自ら欲しがった物なのに、なぜだか名前はスゴくイヤそうな表情をしてマルコが抱える本の一番上にそれを乗せた。ちらりと見えた表紙を見る限りでは絵が書いてあるっぽくてどうやらマンガらしいのだが

船に戻りしばらくして、乾杯で先ほど買った本を読んでる名前の後ろ姿を発見したおれは、おどかしてやろうと気配を消して名前の背後に忍びよった………ことで衝撃的なものを見るはめとなった















「…“オヤジ海賊女王☆”…!?」

『!?ぎゃーっ!!ハレンチ!!ヤメテ見ないでえぇぇえぇ!!』


.
次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ