日記

ぐだぐだ喋りませう

◆ドフトリ夢主で小話 

※夢主がカタクリに嫁ぐ
※逆ハー主がいる
※カタクリ視点

ドンキホーテファミリーの船が港へ着き、おれが直接出迎えた。降り立ったファミリーの中から、おれのもとへ進み出たのは夢主と呼ばれていた女だ。ママとドンキホーテ・ドフラミンゴのビジネスにくっ付いて来ていたのを何度か見たことがある。何処へでも連れ回していると噂で聞いたことがあったので彼女がドフラミンゴの特別だったのは間違いない。しかし今では過去形だと思っていた。最後にドフラミンゴを見たとき隣には別の女がいた。ドフラミンゴの腕に絡むその女こそ今のヤツの特別だと、そう、思っていたのだが

『…カタクリ様、今日から…よろしくお願い致します』
「…アァ」
緊張の面持ちでおれを見上げ挨拶した夢主に返事をする。今日からこの女はおれと暮らす。ママとドンキホーテファミリーのビジネスに巻き込まれ差し出されたこの女は、おれの妻となる
「そう緊張するな、力を抜け。そんなんじゃ墓まで持たねェぞ」
『…、…え…』
目元しか見えないなりになるべく穏やかな声を出すよう意識した。夢主はややあって意味を理解したようで、きょとりとしたのちに静かに、柔らかく笑った
『ふふ、…そう、そうだね、今日から長いものね』
「……」
夢主が笑ったその瞬間、肌を貫かんばかりの殺気がおれに向けられた。殺気の主は言わずもがなドフラミンゴで、ちらと見ればひとつも笑わず青筋立てておれを見据えている。夢主がおれに近づいた時から蛇のように絡む視線が続いていた。一歩も動かず、その眼だけが夢主を離そうとしない
「挨拶はいいのか」
『散々済ませてきたから…もういいの』
「そうか…ならば行くぞ」
差し出した手を取った夢主は一瞬後ろを振り返り、メイド服の女が泣きながら手を振ったからそれに応えたがドフラミンゴを見ることは無かった。“特別”をすげ替えるなんて愚かな真似をするからこうなる。もう特別ではなくなったんだろう。お前の隣に寄り添っているのは別の女だ。憐れで強く美しいこの女はおれが幸せにしよう。おれは家族を何より大切にする

カタクリ大勝利。今は義務感と優越感だけでもこれからちゃんと好きになってくといい。ミンゴは後悔の嵐。

2018/12/28(Fri) 16:11

[コメント書込]

[戻る]
[TOPへ]
[カスタマイズ]



©フォレストページ