日記

ぐだぐだ喋りませう

◆ドフトリ夢主で小話 

※続々々・夢主がカタクリに嫁ぐ
※カタクリ夢
※ミンゴ終了のお知らせ

晴天の下、人々の祝福を浴びて花嫁と花婿が石畳をゆっくり歩く。ハクリキタウンで行われた二人の結婚式を一目見ようと町は人でごった返している。民衆は誰もが笑顔で、それに応え心底幸せそうに微笑む花嫁は美しい。花婿はそんな彼女に寄り添って、ストールで隠した口もとは花嫁と同じく弧を描いている。ひとつの風景画のような光景をドフラミンゴは遠巻きに眺めていた。しかしドフラミンゴの瞳が映すのはウェディングドレスを着た夢主だけだ。あんなふうに微笑む夢主を久しぶりに見た。あんなふうに誰かに寄り添う夢主を初めて見た。ドフラミンゴ以外の男の傍で生きる夢主が居るなど考えたことなかった。互いに望まぬ結婚であったのは嘘ではない。けれどカタクリは家族を愛したし夢主は傍にいる者を大切にした。たったそれだけ、二人には充分だった。誰かが二人を見て幸せそうだと呟いた。幸せなものか。幸せであるべきじゃない。自分の隣に居ない夢主がどうして幸せでいられるのか、ドフラミンゴは理解できない。白いウェディングドレスが陽の光を反射して眩しさすら感じる。だがそのドレスだって頭を飾るティアラだって手に持つブーケだって民衆だって、ドフラミンゴならいっそう素晴らしいものを用意出来た。ドレスローザを照らす陽の下で微笑む夢主はもっと美しいと言いきれる。目蓋の裏側にはドフラミンゴに寄り添い笑う夢主がはっきりと映し出せるのに、なぜそれが現実じゃない。ふいにあの夜のココアの味が口に広がった
「…そこはお前の居場所じゃねェだろう」
どうして隣に立つのがおれじゃない。サングラスの奥では氷のような眼差しがいつまでも夢主の姿を追いかけていた

あけましておめでとうございます今年もどうぞよろしくお願いします!そして新年1発目が狂気に満ちたミンゴですいません!カタクリ兄さんと夢主の甘い話にしたかったけど、一応ほらミンゴさんを差し置くわけにはいかないかなって…。メインにしてあげなきゃって…。

2019/01/01(Tue) 10:37

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