日記

ぐだぐだ喋りませう

◆ドフトリ夢主で小話 

※続々(以下略)・夢主がカタクリに嫁ぐ
※ミンゴ夢?
※ドレスローザ編に絡ませてみた
※カタクリのもとを飛び出したとしたら

もう忘れたものだと思っていた女の声に、瞳の奥が焼けつくように熱くなった
「……、なんで此処にいる…」
『なんではあたしのセリフ!あんた…!なんでこんなバカなこと…!』
「…フフフ、フフ…。随分なご挨拶じゃねェか…」
ボロボロで倒れている人間に向かって開口一番バカとは彼女らしいと笑って、“ らしい”などと未だに思える自分がいることに人知れず目を細めた。ファミリーの為だとビッグマムへ下げ渡したのは遠い過去のことだ。自身の傍以外で幸せになる夢主を見たくなくて身の回りから夢主の気配を全て消して今日まで生きてきた。それなのに今目の前に夢主がいる
『あんた…、このまま捕まって、しぬの…?』
そして涙を流している。滅多とないことだった。夢主の指がサングラスの内に滑り込み目の下をなぞった。まるで涙の跡を探すようにゆっくりと。ほんのり冷えた指先が懐かしくて愛しくて、泣いているのはお前だと言うのもやめてその温度に浸った
「……フッフッフッ…。しにやしねェ…が、当分出てこれねェだろうな」
離れていく指先が名残惜しかったが止めず、小さく息を吐いてからドフラミンゴはようやく声を出した
「夢主チャンは、さっさと帰れ」
いつぶりに名を呼んだろう。本当は夢中になって名前を呼び続けていたい。それでもその言葉を最後にドフラミンゴは黙りこくった。夢主は変わらず涙を流している。その涙だけはおれのものだ。それだけで、この世のなにもかもを赦せる気さえした。空が綺麗だと、ほとんど初めてそう思った。もうそれだけでよかった

敗北したミンゴと夢主について。これはいつかちゃんと書きたいやつ。

2019/02/04(Mon) 09:59

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