薄桜鬼

□いつかの未来
1ページ/3ページ








「ちっ・・・もうこんな時間じゃねえか。

ったく、総司のせいで時間くっちまったな」         

           

         

         
















土方先生が何故こんなにも

焦っているのかというと・・・。



今日はクリスマス。

恋人達の為の甘い日なのです。



土方先生も違わず千鶴ちゃんと

甘い一日を過ごすつもりでした。

しかし、土方先生の天敵

もとい、問題児の沖田総司さん。

期末テストでいつものとおり

古文だけ赤点をとった彼の為に

土方先生は本日補習を行ったのです。





しかし!

これまたいつものとおり

土方先生を嘲笑うかのように

逃げ回る沖田さん。

そんな逃げ回る彼に手を焼いた土方先生でしたが

なんとか補習を終えたのがついさっき。





心身共に疲弊している土方先生。

今彼が思うのはただ一人。

彼の家で一人帰りを待つ

恋人の愛しい愛しい千鶴ちゃん。

早く彼女を抱きしめ温もりを感じながら

彼女の甘い唇、いや、体中を堪能したいと。

そんな妄想を巡らせながら家路を急ぐ。            

            

            

            

            

            















「帰ったぜ、千鶴」         

        

「あっ、おかえりなさい!土方先生」        

        

        

           

















パタパタと軽やかな足音と共に

玄関へ迎え出た土方先生の愛しい千鶴ちゃん。

フリフリレースのエプロンを着て

それはもう嬉しそうに自分を出迎えてくれた

可愛らしい千鶴ちゃんを前に

土方先生の先程まであった疲れは

一気にふっとびました。



そして・・・留めの言葉が

千鶴ちゃんの口から飛び出ちゃいました。           

            

             

            








次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ