薄桜鬼

□拍手(1月)
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「土方さん、お茶が入りました」



「ああ・・・悪いが

そこに置いといてくれ」



「はい・・・・・・土方さん」



「ん?・・・何だ?」



「どこに置けばよろしいですか?」



「ああ?だから、そこに・・・

・・・悪い、こんなに散らかした

覚えはなかったんだが」



「年末に片づけたばかり、ですよ?」



「ぅ・・・うるせぇ・・・

だいたいなぁ、次から次へと

仕事が送られてくんのが悪ぃんだよ」



「他の方に、手伝っていただくことは

できないんですか?」



「まぁ・・・副長の仕事だからな。

他へ回せるもんは回してる。

ここにあんのは俺にしかできねえもんだ」



「でもっ・・・これでは

土方さんのお休みする時間が・・・」



「はぁ・・・いつも言ってんだろ?

このくれぇでへたるような

柔な体してねぇんだ。心配すんな」



「でもぉ・・・」



「・・・だったら

一つ聞いてくれねぇか?」



「何でしょう?」



「今日は早めに床につくことにする。

俺がぐっすり眠れるように

添い寝してくれねえか?」



「はい!喜んで・・・・・・・・・

って・・・ぇええっ!?」



「そうか、それじゃあ

さっさと終わらせねえとな」



「そ、ちょっと待って下さい!

そ、添い寝って・・・あのっ・・・」



「何だ?お前が了承したんだろ。

今更無だの何だってのは聞かねえからな」



「そ・・・そういう、わけでは・・・」



「じゃあ、何だ?」



「っ・・・わ、私がいたら

逆にお休みになられないのでは、と」



「ああ?一人寝の方が寒くて眠れねえよ」



「寒く、て・・・・・・っ!?

そ、そうです、よね?あ、はは・・・」



「・・・お前、不埒なことでも

考えてたんじゃねぇのか?」



「!?ち、ち違いますっ!!」



「まぁ、俺はそれでもいいけどな」



「だ、だからっ・・・違うんです!!」



「お前を抱いて寝んのも

お前を愛でながら寝んのも

大差ねえだろ」



「おおありです!!」








〜END〜


 

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