華鬼

□拍手(1月)
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「わぁ・・・キレイ」



「神無、風邪ひくぞ」



「うん・・・でも

もうちょっとだけ、いい?」



「・・・はぁ・・・

もう少しだけだぞ」



「うん!ありがとう、華鬼」



「・・・そんなに

雪が珍しいか?」



「鬼ヶ里に来る前は

雪なんて稀にしか

見たことがなかったから」



「・・・そうか」



「あ、ねえ、華鬼。

明日、もし積ってたら・・・」



「・・・?」



「あのぉ・・・え、と・・・」



「?何だ?」



「・・・やっぱり

何でも、ない・・・です」



「何で敬語・・・っていうか

言いかけで止められたら気になる。

最後まで言え。

ちゃんと聞いてやるから」



「・・・笑わないで、ね?」



「?・・・ああ」



「あの、ね・・・

もし、雪が積もってたら

一緒に雪だるま、作って欲しいの」



「・・・雪だるま?」



「・・・うん」



「・・・・・・」



「こ、子供っぽいって

自分でも分かってるの。

でも・・・そういうこと

したことがないから

初めてするなら、華鬼とが良いなと思って」



「っ・・・

お前は、どこで覚えてくるんだ?」



「?え?」



「ぃゃ・・・・・・

温かい格好して出るんだぞ」



「!うん・・・ありがとう」



「・・・他ならないお前の頼みだからな」



「明日、楽しみだね」



「・・・そうだな」









〜END〜


 

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