牛蒡夢

□ラブパラダイス
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『わぁ〜!!

ねえねえ、バーダック!

すっごくキレイだね』



「おい、あんまはしゃぐなよ」







今日は孫家の皆さんと

C.Cの皆さんと、カメハウスの皆さん

まあ、いつもの皆さんと一緒に

ブルマさんのプライベートビーチで

バーベキュー&海水浴!!

というとても楽しそうなお誘いを受け

こうして遊びに来ました。



バーダックと悟空さん

ベジータさん、悟飯くんが

テントを立てたり

大量の食材やらを運んだり

すぐ傍の海で魚を捕ってきたり。

悟空さんとベジータさんは

なんだかんだと競い合ってるようで。

主にバーダックと悟飯くんが

二人で黙々と作業をしています。

そんな様子を私、チチさん

ブルマさん、ビーデルさん

クリリンさんとバーベキューの

準備をしながら見ていた。

亀仙人さんとヤムチャさん

ウーロンさん、プーアルさんは

出来たてのテントの下で談笑して

18号さんとマーロンちゃんは

悟天くんとトランクスくんと一緒に

海辺で遊んでいます。







ブ「ったく、孫君とベジータは

何やってんのよ。

バーダックと悟飯君に任せちゃって」



チ「あの二人は何言っても

仕方ねえべ」



ビ「でも、たくさん魚を

捕ってくれてますよ?」



『そうですよ?

ほら、あんなに山盛りです』



ブ「あれは単にどっちが

たくさん捕れるかって

競ってるその結果にすぎないのよ」



ク「まあ、仕方ないっすよ。

悟空もベジータもなんだかんだ言って

結局ああやってるのが好きなんだから」



チ「はは、違えねえべ」



『いいですね〜

好敵手って感じですね』



ク「そんな可愛いもんじゃねえけど

だいたいそんな感じだよ」







そんな話をしていると

ふいにバーダックに呼ばれて

急いで振り返ると

もうすぐ後ろにまで来ていました。

しかも何故か微妙に不機嫌です。







「ミルク」



『どうしたの?』



「・・・ちっ・・・思ったとおりだ」



『?え??』







そう呟いたかと思うと

急にばさりと彼のシャツを

着せられちゃいました。

しかも前をしっかりと留められて。

熱いんだけど・・・何でしょう?







『?バーダック?』



「ただでさえ肌が白いんだ。

日に焼けたら赤くなんだろうが」



『あ、そうだね』



「海ん中入る時以外は

それ着てろ。ちゃんと前も留めろよ」



『は〜い』







私の返事に満足したのか

頭をいつものように撫でて

そのまままた悟飯くんのところへ

戻って行きました。

よし、私もバーベキューの準備を

頑張ろう!と、振り返ると

何故かニヤニヤとした

皆さんが私に注目しています。

また、何かしてしまったのでしょうか?







『あ、あの・・・?』



ブ「いや〜、ね?

噂に聞いてたけどホントだったのね」



チ「だから、言ったべ?」



ビ「見てる方が照れますね」



ク「俺も実際見るまで

信じられなかったんすけど・・・」



『え?』



ブ「優しいわね〜、バーダック」



ビ「日焼けのことなんて

あんまり気にしないですよね」



ク「まあ、海に来てるしな〜」



チ「おら達が気にしねえってのも

あるけど・・・悟空さじゃあ

ぜってえ、気づきもしねえだよ」



『そうですか?・・・あ、でも

バーダックは優しいですよ!!』







笑顔でそう言うと

ビーデルさん以外の人からは

苦笑気味に「ミルクだから」と

言われちゃいました。

でも・・・バーダックって

面倒見が良いと思うんだけど

それもやっぱり私だから?









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