牛蒡夢

□ラブパラダイス
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彼と一緒にビーチの裏手側にあたる

こじんまりとした浅瀬へと来ました。

岩に覆われて日差しも陰って

風も通るようでとても心地良いです。

キラキラ光る浅瀬もとっても綺麗で

彼が下してくれるのと同時に

パシャパシャと水に足を

つけてしまいました。







『キレイだね〜』



「・・・・・・そうだな」



『風もキモチいいね』



「・・・・・・ああ」



『あ、ねえねえ。

シャツ、脱いでもいい?』



「あ?・・・ああ、良いぜ。

俺しか見てねえしな」



『うん!』







彼からの了承を得て

大きなシャツを脱ぐと

私が今日着て来ていた水着は

バーダックが選んでくれたものです。

白地に紺の可愛いドット柄のビキニと

ボックスフリルのスカートに

大きめのリボンが付いていて

とっても可愛いのです。

似合うか不安だったけど

「お前なら何でも似合う。

それに俺が選んだもんなら

似合うに決まってんだろ」って

言われちゃいました。

照れるけど、嬉しいです!



あ、ちなみにですね。

彼は濃い目の深い紺に

サイドに白でストライプの入った

パンツスタイルの水着です。

上は黒のタンクトップで

私に着せてくれた白いシャツを

羽織ってたのですが・・・。

うん、やっぱりセクシーです。







「お前・・・視線が

あからさまになってるぞ」



『えっ!?』



「くっ・・・何だ?

そんなに欲情しちまう程

俺はヤラしいのか?」



『ぅ、え・・・あ・・・の・・・』







自分でも気が付かない内に

私は彼をがん見していたようで。

彼からの問いにあわあわしてると

いつの間にやら岩壁に押し付けられ

彼の腕に囲われてしまっています。

どうしようと、いう焦りよりも

期待感からのドキドキで一杯です。







「どうした?」



『あっ・・・』



「くくっ・・・お前・・・

あんなあからさまに

エロい目してやがる癖して

いざ迫ると初っぽくなるな」



『ぅ・・・だって、慣れないもん』



「・・・ふっ・・・変わらねえな」



『え・・・ん・・・ぅ』







一瞬とても優しい表情をして

私を見つめたその瞳。

でもそれは、私をというよりも

あの頃の"私"を重ねているような

そんな気がしました。



尋ねようとした唇は

彼の少し冷たい唇に覆われて

言葉も一緒に塞がれちゃいました。

そんな口づけ一つで

どうでも良くなっちゃって

熱い舌にテロリと唇を舐められ

中へと侵入を許す頃には

この蕩けるような行為に

夢中になってました。



必死に彼の舌を追いながら

気が付かない内に

ビキニの紐がスルリと解けていて

だいぶ遅れてから慌てましたが・・・。







『ん、ぁ・・・はぁ・・・

えっ・・・バ、ダ?』



「ん?」



『あっ・・・や、あの・・・』



「どうした?・・・ん」



『ひゃん!っ、じゃ、なくって

・・・ん、あ・・・もう!!』



「うるせえな・・・集中しろよ」



『っ、こ、こんなとこで、やだぁ!!』







岩壁から何故か岩場へと

体を押し倒されていて。

どうしてこうも手際が良いのか

未だに不思議でなりません。

無駄だと分かりながらも

抵抗しないなんてできないから

一生懸命訴えかけてみたのですが。







「ミルク」



『な、なに?』



「ふっ・・・諦めろ」



『っ!?や、やぁあ〜!!』



「だいたい最初に

その気になったのはお前だろうが。

無駄な抵抗してねえで黙って喰われろ」







悲鳴をあげてみても

結局その悲鳴さえ甘いものへと変えられ

数分後には彼に身を任せ

甘い一時を過ごしちゃったのです。



私と彼が皆さんの元へと戻れたのは

夕暮れ近くになった三時間後でした。

ふらつく私にブルマさんと

クリリンさんとヤムチャさんが

「お疲れ様」と労いの言葉をくれました。








〜END〜


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